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ポートレイトのイロハ・・・その8「バリエーションを撮るより、より良い1枚を撮ることを目的にする」

ワークショップなどで撮影している人を観察していると、
「なるべく色々なバリエーションを撮っておきたい」と思うのか、
落ちついて一つのシーンを追求するよりも、確度や距離をどんどん変えながら撮る人が多いように見受けられます。

アマチュアの方々にお話を聞いても、限られた時間の中でバリエーションを撮っておきたい、と考えている人が多いようです。

どういう撮り方かというと、
モデルさんをある場所に立たせたとします。
そして撮影を開始するのですが、5-10枚撮ると、ちょっと撮影者の立ち位置を変えてまた5-10枚。そしてまた立ち位置を変えて10枚という感じです。

フレーミングなどを微調整するのはもちろん良いことなのですが、微調整というよりは、10カットくらい撮ればもう次に行きたいという感じです。

例えば、海辺の波打ち際にモデルさんが立ってたとして、
最初は海岸線と平行な位置から撮影を始めたとします。
そして、ちょっと撮ったら、今度は撮影者が半円状に移動して、海をバックに撮る。また半円状に移動して、今度は反対方向の海岸線から撮る。
こんな感じです。
モデルさんを中心にぐるーっと周りながらいろいろな背景で撮るということなのでしょう。

バリエーションを撮ろうとすることは決して悪いことではありません。
バリエーションがあれば色々と使い道も増えるでしょうから。

でも、バリエーションを撮ることが一番の目的ではないと私は思います。

では、何が一番の目的なのか。

それは、その場にモデルさんを立たせたら、そこでベストの1枚を撮ることだと私は思っています。

では、そのためにどうしたら良いのか。

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