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37| 宇治② 鎮めと解放

旅は〈 滋賀① 花雲水 〉〈滋賀② やまとみずと
宇治① 鳳凰と翡翠〉につづき、2日めの後半です。

 喜撰橋より十三重石塔のある塔ノ島、橘島を歩き、朝霧橋を渡って対岸へ。

既に、私の脳内唯一の宇治DATAであった平等院鳳凰堂(もうひとつは、ざっくりと“宇治茶”)はComplete済であったため、足の赴くまま歩きました。

宇治神社

 宇治神社を早々に通り抜け、山側へ歩を進めると、宇治神社と対をなす宇治上神社がありました。二社あわせて離宮明神と呼ばれ、平等院鳳凰堂と、宇治川を挟んで対の関係にあるようです。
世界遺産登録もされているこの宇治上神社のことを知らなかった(知らずにのこのこ来た!)私の能天気さにはちょっと笑ってしまいますが(笑)、足を踏み入れた際の感動は、ひとしおでした。

宇治上神社
1. 本殿 2.拝殿
現存する唯一の宇治七名水、桐原水きりはらすい
拝殿

 鎮守ちんじゅという響き。圧倒的にまもられていること。

護られてきたことを、目の前に展開する空間、山々、木々から感じとると同時に、いまはもう、護る・護られるという領域、関係性ではない層、そんな場所に、立脚しつつあることを、どこかで、しずかに受け取っていることを感じていました。護ることと、護られることの概念が、溶け合っているところ。
 多くがその役目や役割を終えつつあり、また、終えてゆくこと、移り変わってゆくことこそ、よろこびなのだ、、、と、そんな響きをきいていました。

本殿
ダソク:旅・足袋のギフト・・・。

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