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コポコポコポ・・・。 中心に、泉の湧き出るように、生じ続けている胎動。 未だ見ぬ新しい大地に、太く、細やかな根を、この一瞬に、張り巡らしてゆく。 深く、深く、どこまでも深くその根をおろし、その領域にある深水を、幹や枝葉へと運ぶ。 中心に向かう回路をひらき、つよく、太く拡げて、いまこの瞬間を紡ぐ、胎内へと。 生成と消滅。拡張と収縮。それらのおこりの中心点へ。 わたしの耳と、わたしのものともいえない、耳とを澄まし、その耳のあわさるところ。 わたしに付帯す
3月、弥生。 家を出て、近隣にある大学の構内まで足をのばすと、時間制限付きで、中央図書館に入れることがわかりました。 入館して、久方ぶりに、大学図書室にある蔵書群に触れる。 ゆっくりと、書架を歩きながら手にしたのが、 賢さんに伝えると、「西岡さんの本なら、書斎の本棚に、師匠から譲りうけたものがあるよ。」あわせて4冊を、お借りしました。 「4|お茶って、いいもんだ!」「8|このくにの、祭りの効能」でも、少し触れていますが、父方の流れは島根県旧邇摩郡温泉津にあり、ふる