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風の創造帖

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2022年2月の記事一覧

31| 結び目を解いてゆく:雨水

土脈  朝の光。薄い空のあお。 降る雪は雨水にかわり、山の雪氷は溶け出す頃。 あたらしく生まれ変わる細胞と、ゆきばをなくし澱む、旧くなった細胞。 でも、滞留をひと息に押し流す雪解けの水に、この冬は多くめぐまれている。 土脈がここから、きらきらとひかるために。  岡崎に居を移して一週間。 裏千家茶道の業躰先生とのご縁をいただく。再始動。  誰にも解けないほど固く。かた結びされた結び目を、手元でやわらかく解く。 解くことは、ひとりでは為されないことを、わたしたちは知っている