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私が入社1年目にやったこと

こんにちは、はなうたです。
小規模認可保育園で施設長をしている入社3年目の保育士です。園内では最年少。そんな私がこのたび転職を決めたので、身辺整理の一つとしてこの3年間でやってきたことをまとめてみようと思います。
ご興味がありましたらお付き合いください😊


この会社に決めた理由

私が今の会社に転職を決めたのは、『ただただ保育を楽しめる環境を求めて』今までブラック園で感じてきた『私が保育士としてやりたくないこと、職場に求めること』をノートに書き出して、その全てをクリアした会社だったから。

きちんと休憩が取れる、持ち帰り仕事やサービス残業なし、行事に追われることなく日々の生活を大切に出来ること、一斉の活動を強要しない、給食の無理強いをしない、などなど。

職員としてはとても働きやすい職場。でも、保育の質という視点から見ると多くの改善が必要だと感じたのです。

まずは同志さがし

保育に様々な疑問を持った私ですが、新人保育士一人の力ではなにかを変えるには力不足、まずは同じ気持ちを抱いている人を探そう!そう決めて、職員一人ひとりとコミュニケーションを取りながら、同じように感じている人を探したのです。そして同じ気持ちを持っている人を見つけたら、「あのー、〇〇ってどう思いますか?」「先生もやっぱり思った?」といった具合で意気投合。水面下で連携を図りながら改革を始めたのです。

オムツ替えはいつでもどこでも

当時のオムツ替えは保育者が子どもが遊んでいるそばへ行き、無言でズボンを下ろし、オムツを替える。新入社員の私にはその光景がとても異様でした。衛生的にも、子どもの人権を考えても、良くない環境だと感じ、入社して半年以内には
『オムツ替えは所定の位置で』
『プライベートな部分は大っぴらにしない』
『子どもの体に触るときは言葉をかけよう』
『オムツ替えは一対一の大切な時間』
ということをふんわり、やんわり伝えつつ変えていきました。

おやつはお壁ぺったんでコップは床置き

朝のおやつはお菓子と牛乳。子どもはいわゆる『お壁ぺったん』状態で、牛乳の入ったコップは床置き、お菓子は袋から出して子どもの手に持たせる(お皿は使用しない)でした。手洗いはせず、手の消毒のみ。そういえば、給食後のテーブル拭きも水拭きせずアルコール消毒のみだったな…。

『食べる前には手洗いの習慣』
『食事はテーブルと椅子を使用する』
『床に落ちた食べ物は食べさせない』
『テーブルを拭く用の台ふきんの用意』

みんなに「こうやりましょう!」と異議申し立てするのではなく、(私は最年少の新人…)「床に座って食べるとよくこぼしちゃうんですよねぇ。お菓子も床に落としたら食べられないからもったいないですよね、どうしたらいいですかねぇ。」と相談しつつ、“床に落としたら食べられないよね”と念押ししつつ、「じゃあ、テーブルを使って食べようか」という言葉を職員から引き出せるように話しを持っていき変えていきました。

15時を過ぎてものんびりお昼寝

実はこの年、園長は不在。だから職員が羽を伸ばしていたんです。お昼寝の時間は15時までと決まっていましたが、時間を過ぎても電気は真っ暗。職員はお喋りしながら事務作業を続けていました。

私は、『起きる時間が遅くなると夜寝る時間に響くなぁ』
『午後のおやつの時間が遅くなると夕飯に響くなぁ』と子どもの生活リズムを考えヒヤヒヤ。
起きている子どもにとっても、早く活動したい時間ですよね。

そこも、『15時に起こした方がいい理由』を遠回しに言い続け、ある日保護者から「夜寝なくて困っている」という相談を受けた時に「生活リズムを整えるのって大切ですよね。保育園でもできることはしていきたいですよね。入園のしおりにも15時起床と書いてあるから起こしましょ!ね!ねっ!」と半ば無理矢理に協力者を巻き込みながら、15時には電気を付ける習慣をつけた私です。

職員間で情報共有するためのツールがない

自園は担任制がありません。職員が日々ローテーションでクラスに入り保育をします。しかし、次の日や遅番に引き継ぎをする手段がありません。

「子どもの生活ってこんなぶつ切りでいいの?!」とまたもや衝撃を受けた私。毎日30分、職員の休憩が終わったタイミングで申し送りの時間を作りました。

その日の子どもの様子、お迎えの時に伝えてほしいこと、明日に引き継いでほしいことなどを職員間で共有し合える時間となりました。その場にいない職員にも共有できるよう、その時間に話したことを記録する『申し送りノート』も作成。非常勤の先生から「毎日保育に入る訳じゃないから、こうやって様子を書いておいてもらえるととても助かる」と嬉しい言葉をもらうことができました。

その他にも…

後は交通ルールを守ること
当時は駅のロータリーで子どもを遊ばせたり、横断歩道のない道路を子どもと横切ったり、店舗の石段の上を歩かせたりと何でもあり。子どもに交通ルールを教える立場の私たち、しっかりルールを守らなければ!と問題提起してルールを共通認識にしていきました。

年度末の最後の日に社員が普通に休んでたのも衝撃だったなあ。あと年間行事予定で決まっている行事の日に休むとかも当たり前。

責任感、卒園する子たちを送り出したいとか、最後の日まで一緒にいたいという気持ちが感じられず、そういった職員の意識も変えていく必要を切実に感じたのを今でも覚えている。(2年後の今、年度の最終日に休みを取る職員はいなくなりました)

何かを変えるって簡単じゃない。周りから不満も出るし、習慣になるまでには時間もかかる。それでも私は常に最善を尽くしたい。『良い』と思ったことが浮かんだら黙ってられない。

そんなことをしていたら、「園長になってくれないか」って、話しになっちゃったんだよね。

『園長編』続きはまた気が向いた時に綴ります🍀

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