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吹く風が きらきらとさらっていく 胸を押さえるけれど 染み渡る夕暮れに 灯る茜色 戻らぬ日々が溢れ出る 吹く風が それをきらきらとさらっていく もう増えない思い出を さらっていく
待つ夜に 残るは 消えゆく 月の跡 軋む心に流れるは 今では雫となった笑い声 舞うリズムに弾んだ言葉も 過ぎた夜更けの露となり あの日の月は もう昇らない それでも夜はやってくる 約束の時間 今でも 見えない月を見る