マガジンのカバー画像

夕暮れ~夜

40
夕暮れ~夜 思いにふける
運営しているクリエイター

2023年7月の記事一覧

【詩】お疲れ様を

とぎれとぎれの夕焼けが ビルの間を染め上げて 今日の終わりを告げて行く 一日を 背負い終わった後ろ姿が 波のように流れ出す ここにはない 私にはもう見えない そんな背中を探しては 二度と言えないお疲れ様を 真っ赤な空に燃やすだけ せめてあなたの夕暮れを 少しでも彩るようにと

【詩】夕暮れに

明るさが薄らいで 青空にゆっくりと 広がり染まる紅い色 大空が一斉に暮れ始める 時色の流れに佇んで 呼び覚まされる切なさは 心に色を灯してくれた そんなあなたの言葉達 心を染めた想い人 夕暮れに 過ぎた昔を垣間見て 戻らぬものに涙一粒

【詩】月を浴びて

月を浴びて 佇む空気が透明になる 静けさが触れて やさしく夜が流れ出す 暗がりの中 投げ合った寂しさも ぶつけ合った愛しさも 幾夜の名残り 長い夜も短い夜も 想い重ねた二人だから 今では灯る 夜でも消えない心の灯 一昨日,昨日,今日と ちょっと月にちなんでしまいました。 飽き飽きされてたらすみません💦

【詩】おぼろ月

見つめる先は薄明り 儚い雲を 照らす姿は朧月 見えない月を見ながら 見えない明日の やりきれなさを そっと心がつぶやいている 夜中の心の独り言 渡しても握ってくれる 手もなしに 一人で見送る 月の背を もうすぐ明日が今日になる

【詩】月に願う「#虎吉の交流部屋初企画」

夏の月が映すのは 今の私か 明日の私か 望む心が夜風に乗って 月に願う見果てぬ夢は 叶わぬ想いに灯をともし 跡形もなく燃え尽きるまで ずっと夜が続くようにと ずっと月が消えぬようにと 次に来る朝は 新しい明日であるように 新しい夏であるように 「作品に込めた思い」 新しい夏には,新しい気持ちがよく似合うかな,と。

【詩】夜に向く

舞い込んでくる夕闇に 窓を閉じる それでも肩をたたく 今日の夜 終える日が 穏やかに過ぎるなら 夜の誘いもやさしい声に 終える日が 悲しいままに過ぎるなら 夜の闇は深くなる 今日の何気ない一日に ほっとしながら夜へ向く

【詩】波打ち際

色移ろう空が 今日を海に溶かして行く 足元に 時の波が押し寄せる 残していく足跡に 一つ一つ思いを込めて 振り返らずに 踏みしめる 過ぎた日々を思っては 募るだけの切なさを 時の波間に 流し行く いつかあの日に流れ着き 懐かしさに変わる頃 私の明日が見えるはず 明日の私が見えるはず