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二つの重なる淋しさに 小さな色が灯り始める 紡ぐ言葉が明るさを 想う心が眩しさを 鎧が溶けていく心 忘れ始めた涙の跡 二人に響くやすらぎが 過ぎる時間を止めていく 秘密基地に 今日も二人の灯が揺れる 合言葉は いつもの時間に会えますか
光を揺らすビルの溜息 心の滲みを燃やして 今日一日を終えていく 灯りが 暖かいのは 人が頑張っているから 灯りが 切ないのは 人が泣いているから 灯りが 美しいのは 人が生きているから 会いたくて またここに来る
迫るやり切れなさが 燃えて心にしみる頃 何も言わない太陽の 沈む姿に佇んで 見送る瞼のその裏の 一縷の涙の言い訳は 踏みとどまった想いでは 労わりさえも目減りして 自分の弱さに瞑った心 もっと優しくなれたはず 茜色が刺さる 今日の夕暮れ
帰り道 雪の音に耳をすまし 私の声を探しながら歩く 喧噪から 軋轢から 姿を隠した感情を 心の奥に見つけては 少しずつ灯りをつけていく 帰り道 私が私に戻る時間 今日一日のお疲れ様
