だから私は「馬と鹿」を聴く
これが愛じゃなければなんと呼ぶのか
僕は知らなかった
米津玄師『馬と鹿』は、夢をあきらめられない人の歌だ。
成功していない、勝利していない、どこにも辿り着いていない、だけど夢を捨てられずに、夢のために生きている人の歌だ。
夢追う人の歩みはけっして明るくない。前途洋々なんかじゃない。努力がかならず報われるわけじゃない。夢は、だいたいいつも、痛いことばっかりだ。叶わないことのほうがきっと多い。花はひらくか。ひらかないかもしれない。それでも「僕」は、あきらめきれずに追いかけてい