「少女漫画は顔だけ」の真髄
「少女漫画は顔だけ」とよく言われる。
確かに、俗に言う少年漫画に比べると、緻密な背景、身体描写や、怒濤の台詞回しはないし、やたらと瞳のアップが多い。雰囲気をさまざまなトーンで表現するのは定石だろう。そして、物語の展開よりは登場人物の関係性に重きが置かれるので、ナレーションのような第三者視点から見る語りより、内面の独白表現がきわめて大事なものになっている。
で、冒頭の言説は主に否定的なニュアンスで用いられることが多いけど、私からすると「え? それがいいんじゃん?? だめなの