M-1は「全力+実力」を推したい/和牛への期待


タイトルの通り、M-1とアイドルは「全力」でやっている「実力」がある人たちを応援したくなってしまいます


これは、M-1グランプリ2019の決勝5組目のからし蓮根の講評の際、突然審査員の上沼恵美子 さんが2つ前に出番を終えた『和牛』に対して「リサイタルみたいな」「緊張感がない」とキレたのをテレビで見ていて感じたことから書いています







最も愛するアイドル『私立恵比寿中学』を好きになったのは歌番組で「全力」で歌って踊ってるところを見たのがきっかけ

そしてライブ映像でもっと「全力」で歌って踊って走って笑っているエビ中が本当に輝いていて、冗談抜きで100回は見ました


あれからメンバーの変遷もありみんな大人になった今でもライブは常に「全力
『歌って踊るアイドル』の輝きをステージから浴びせてくれるのが私立恵比寿中学です
歌の「実力」はぜひライブで生歌を聴いていただければ





M-1グランプリ2019

そしてM-1グランプリ

物心ついたときからM-1という漫才頂上決戦が存在し、その地位や当日のお祭り感を義務教育の一環として受けてきたわたしは毎年この大会を少し緊張しつつとても楽しみにしています


元々お笑い番組をよく見る家庭だったため好きな芸人さんは何組かいて、ファイナリストの中にも大抵毎年「推し」がいます

2019でいうと「かまいたち」と「からし蓮根」を主に応援していました

かまいたちはKOCもM-1も、エビ中とラジオで共演していたり、大阪NSC26期推しであったりでずっと応援していました

からし蓮根はツッコミの青空くんがハロヲタ(ハロー!プロジェクトのおたく)だと知って調べてみたらあれよあれよと応援したくなってしまったわけで、2019の決勝のネタもボケ・伊織の怪物キャラと青空くんのベビーフェイスからの熊本弁がええのよねぇ〜

2019は「教習所」のネタで教官役の青空くんが怒って車に乗っている伊織を追いかけると伊織がバックで逃げて舞台をぐるぐる回るピークのボケがあったのですが、去年の敗者復活で披露した「ホストクラブ」のネタでも舞台で2人が追っかけっこをしていたのを思い出して「からし蓮根若ぇ〜めっちゃ動くおもしろ〜」と思ったのを思い出しました

からし蓮根はネタ中動き回るし声もがんばって出している感じがして好感が持てますね


そしてかまいたちのネタも濱家さんが舞台の端から端まで動き、でっかい声を出し、泣きそうな顔しているのが見る側の同情を誘って山内さんの狂気を引き立たせて最高に面白かったですね
 UFJは何回見ても面白い


みんな面白い最高の大会でしたね




M-1グランプリ2016 と2017 わたしは「和牛」を応援していました

初めて「ドライブデート」を見たときの衝撃は忘れられません
川西さんに憑依したマナミちゃんと淡々と狂気のにじむ口撃をしてくる水田くんのコンビネーションは圧巻で、「これは絶対優勝する」と思ったし同じように思った人は少なくないはず

結果はファーストで銀シャリに一点差で2位通過
ファイナルでは松本人志からの一票を得るも、三票獲得した銀シャリが優勝し和牛は準優勝となった


そこから2018年まで3年連続準優勝という輝かしいものの一番苦しい肩書きがついた2019大会

準決勝の全ネタが終わった後当日に発表されるファイナリスト9組の中に3年連続準優勝の和牛はいなかった


公への発表はGYAO!で生配信されるということでわたしも見ていたが、9組目まで和牛が呼ばれなかったときのコメント欄は見るに耐えなかった

(一部の)仔牛ちゃんたちが激昂し「今年のM-1見ません」「視聴率取れないですよ」と製作側に圧をかける一方、
準決勝のネタを会場で見たと思われる人が「あのネタじゃ決勝いけない」「ネタ見てもいないのに審査に文句言うな」と牽制する戦場と化していた


2019のファイナリストは仔牛ちゃんたちが「視聴率取れないですよ」と言うように全国放送&ゴールデンタイムのテレビへの出演が少ない、認知度が低いコンビが多く、またファイナリスト経験者はかまいたちと見取り図のみ
(見取り図は2018初めて決勝に上がったのにベテラン扱いされることになる)

2018大会で霜降り明星が優勝し、せいやが発した「お笑い第7世代」が注目を浴びる1年となった2019の締めくくりとなるM-1グランプリもそんな感じになったのかなー

実際ファイナリストで第7世代(もともと定義は曖昧だけど)は「からし蓮根」だけで他の初出場コンビはみんな30代で芸歴も10年近く若しくは以上が多かったんですが


今まで脚光を浴びることがなかった、お笑い好きの中での評価は高いが"一般人"には知られていない芸人さんが世に放たれるのがM-1ですからね


2018大会がジャルジャル和牛スーパーマラドーナかまいたちと決勝経験者が多かったことも2019が『知らない人たちばかり』の大会になった要因でしょう



そんなフレッシュなコンビが決勝に上がる中3年連続準優勝の和牛は準決勝敗退となり、ファイナリスト経験者が5組もいる『史上最高レベルの敗者復活戦』となった

そんな敗者復活戦 大好きなマヂカルラブリーを応援していたが、3組の投票は「天竺鼠・東京ホテイソン・アインシュタイン」にした

面白かったから
みんな面白かったしマヂラブも面白かったけれどこの3組と迷ったカミナリとラランドとダイタクは特に笑った


一緒に見ていた母は「和牛」が一番面白かったと言っていたし、結果も2位のミキに大きく差をつけて決勝の舞台へ帰っていった


しかしわたしは和牛のネタで笑えなかった

敗者復活戦は決勝で披露したネタと同じものをやっていたがどうにも笑えなくて、ネタが面白くないんじゃなくて
わたしの中で和牛が笑えないものになってしまっていた

2018のゾンビのネタも今年ほどではないが笑えなかった
確実に面白いのにわたしだけ笑えなくなっていて悲しかった



理想の和牛と現実の和牛


和牛は『M-1で優勝する』のを目標に1年過ごしており、毎年それに手をかけては惜しいところでその座を獲られているという印象がある


だからこそ今年こそは優勝してほしいと多くの人が思うし本人たちもそのつもりで毎年新しい漫才を見せてくれるのだが


わたしが笑えなくなったのは
ここ最近の和牛の貫禄というか余裕がいけ好かんのと、以前の殺す目で漫才をしていた和牛が好きだったのに楽しそうに漫才をしているのが納得いかなかったんだと思います


本人たちも『楽しく漫才する』と決めてやっていたようですしM-1も2019で終わりにすると決めていたようですが、だからこそストレートで決勝に来て欲しかったです


わたしは仔牛ちゃんじゃないのでM-1以外の和牛の活動はレギュラー番組「バツウケテイナー」と大型ネタ番組でネタをしているところしか今は見ていませんが和牛から殺気が薄れてきてしまって勝手にフラれた感覚になっていました



えみちゃんやっぱり面白いよ


えみちゃんはM-1の決勝審査員として和牛をとても高く評価していました

『えみチャンネル出演権』や『上沼恵美子怒られ枠』という言葉が存在するようにえみちゃんの好き嫌いは大会の波を作るポイントであり

その講評は視聴者や芸人のファン、そして出演芸人から悪口を言われるほどインパクトの強いものですが、漫才でも絵画でも音楽でも、技術や観客の盛り上がりを軸に審査しようにも明確な指標はないし結局はどれだけ「いい」と思ったかでしか評価できないでしょう

審査員も人間であるのでみんな好き嫌いの感覚を頼るのは当然で、だからこそ1人や2人ではなく、M-1決勝は7人の審査員が100点満点で評価するんだろう
(予選が4回もあるのもそういうことでしょう)

そして審査しているのは"一般人"や"お笑い好き"ではなく、お笑い界で権威のある人(志らくさんは落語の人なので漫才界とはしない)である

M-1に参加する芸人はみな決勝であの権威ある審査員たちに認められ、そしてM-1王者という肩書を得ることを目指しているだろう


視聴者や観覧客だけが優勝者を決める大会がM-1ほど憧れられる大会になるとは思えない
(オンバトはオンエアされるかどうかが軸なので別ということにさせていただきたい最高の番組なので)


芸人さんは日々の舞台ではもちろんチケットを買った観客相手にネタをするが、M-1は全員参加費がかかるし優勝者しか賞金はもらえない(はず)


それでもみんなM-1というタイトルに挑戦していく
審査員に立ち向かう


殺す目をしないで勝てるのか?

そんな戦い、殺す目をしないで勝てるのか???


2019大会でぺこぱの『否定しないツッコミ』やミルクボーイの『人を傷つけない笑い』が評価されていたが殺す目はしていただろう(してなかった?)

※『殺す目』は人をあやめるという意味ではなく、「俺らの「おもしろ」をお前ら(審査員と視聴者)にお見舞いしてやるから黙ってみとけよ」みたいな目です


決勝に上がったメンバーはみんな殺す目をしてたとわたしは思います

大会翌週の「おぎやはぎのめがねびいき」で矢作さんが「俺、ネタ終わった後に「楽しかったです」って言うやつ嫌い そんなわけないから」と言っていて「それなー」と思った
人前で漫才したことないけど「それなー」と思った



和牛はM-1は2019で終わりっぽいことを言っていましたが実際どうなるかはわからないしどっちでもいいんですが『M-1で優勝する和牛』見たかったな



そんなこんなで終わってからも何回もM-1を見たんですが、やっぱり最高の大会

同じネタでも何回も見られる
2020も楽しみ!ルール変更するなら一年前から予告してくださいね!


無理だった


もういよいよまとまらない文章
すでにM-1グランプリ2019終了から3週間経っていますがM-1に対する熱が冷めません


もうM-1アナザーストーリーが公開されました

かまいたちと和牛の同期2組はやっぱりメインになりますよね(3位のぺこぱ少なかったなぁ)

毎年涙なしでは見られないあの番組ですがABCのみで関西ローカルなんですよ(テレ朝でなぜやらないのでしょうか)

TVer最高!GYAO!最高!時代ありがとう!


M-1がある時代、そしてM-1アナザーストーリーが全国で見られる時代に生まれてこれてよかった




p.s. ドリーム東西ネタ合戦の和牛のネタめっちゃうけた最高




大切に使います。