田舎教師
田山花袋 38歳。
明治40年前後からおきた自然主義文学の代表作家。ほかに島崎藤村がいる。
21歳から作家人生40年。
箱の中に本を入れるタイプのカバー
ソフトカバーの本なのでしっかり厚紙ボックスで保護
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義兄の太田玉茗 *花袋の妻の兄
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口絵は洋画家の岡田 三郎助
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著作者 田山花袋
発行所 佐久良書房
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没落士族出身、早く父をなくし丁稚奉公をしたことも。少年期は漢詩、漢文、和歌などを学び自ら道を切り開いていった人。日露戦争では記者写真班として従軍。
20歳で尾崎紅葉主催の硯友社に近づきますが、のちに島崎藤村などの「文学界」へ。
このnoteを書いていて、「そういえば発行所の硯友社を見かけなくなったなぁ」と思って調べてみたら、尾崎紅葉が亡くなった1903年に解散していました。ということで硯友社が存在していたのは1885年からの18年間ということになります。
硯友社の理念としては「文学は娯楽、政治色を排除する」。二十世紀始まったばかりの社会風潮に合わなくなっていたのかもしれません。
現在駆け足で近代文学を追っていますが、その時代に自分も生きているかのような感覚で歴史をみないとあっという間に「私自身」も時代についていけてないことに気付かされます。
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花袋と藤村の交友は出会ってから花袋がなくなるまでの34年間も続いたそうです。🥂cheers
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