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昭和 近代文学 名著復刻版

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1926〜1943(昭和元年〜昭和18年)
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#川端康成

雪国

川端康成 38歳。 ノーベル文学賞受賞。 著作者 川端康成 版元 創元社 ところで旅行がもたらす効果について・・ 「雪国」「伊豆の踊子」どちらも著者が旅行先でネタやアイディアを思いついているんですよね。 特に効果がありそうなのは 旅先で人生を変えるほどの「大チャンス」に巡り合えるかもしれません。 ◎川端康成が宿泊した温泉宿、「雪国の宿 高半」

浅草紅団

川端康成 31歳。 浅草の風物詩のような小説。パフォーマンス団員たちの日常的な様子が書かれている。*実在モデルはいない。 装丁は吉田謙吉。舞台装置家、美術監督、タイポグラフィ作家。 カジノ・フォーリー 浅草にあった余興場。ここの常連客だった川端😀 挿絵は洋画家の太田三郎。丸みのある絵が特徴的で新しい感じがしますね 著者 川端康成 発行所 先進社 ・・・ 東京に来たばかりの頃から浅草通いをしていたという川端。浅草が好きだったようです。 もともと新聞の連載小説だった「

伊豆の踊子

川端康成 28歳。小説家。 1968年、69歳でノーベル文学賞を受賞。72歳で自死。 3歳で父、4歳で母、8歳で祖母、11歳で姉、そして16歳のときに最後の身内の祖父が亡くなる。その後、伯父の家にひきとられるが最終的には寄宿舎へ移る。 ・・・ 20代のときに執筆した短編の作品集。線の細いイラスト、赤と白の表紙でやさしい仕上がりになっています。 装丁は吉田謙吉。口絵は、吉田自身が川端の宿泊先に訪れた際にスケッチしたもの。 ・吊り橋の様子 ・筧の水はね ・部屋の欄間 ・浴