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大正 近代文学 名著復刻版

30
1912〜1926(大正元年〜大正15年)
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#芥川龍之介

水虎晩帰之図

芥川龍之介 30歳。自筆紙本。 久米正雄との合作(馬の尾にぶらさがる河童)。 大正9年くらいから河童の絵に夢中になっていた芥川。 ◎左側:芥川龍之介作。 「水虎晩帰之図」「我鬼画」 ・身体の線が細い河童(芥川自身?)が後ろを振り向きこちらをじっと凝視している ◎右側:久米正雄作。 「提燈のような鬼灯岸に生へ」 「三汀」とは久米の俳名 ・馬の尾に必死にしがみついている河童の姿 ・・・ この絵を描いた5年後の1927年(昭和2)に小説「河童」を発表。当時の社会を批判した

傀儡師

芥川龍之介 25〜27歳にかけての作品。全11の短編集。 この頃の芥川は海軍学校の嘱託教官、結婚、人気作家の第一人者として活躍🏃 著作者 芥川龍之介 発行所 新潮社 ・・・ ◎「芥川龍之介記念館」開館予定!(2023年3月末までに)もうすぐですね😀 ◎田端文士村記念館 「芥川龍之介生誕130年記念展」(2022年5月21〜9月19日) *他にも多くの作家や芸術家が紹介されています。

羅生門

芥川龍之介 25歳。 羅生門、鼻など14作品の短編集 「羅生門」は今昔物語(巻二十九)を題材としていて、テーマは「生きるためのエゴイズム」。 当出版の2年前に漱石死去。 漱石が龍之介の「鼻」を絶賛したことにより、作家として注目されるようになった。 目を引く青と黄の組み合わせ。布を貼ったカバーで手になじみやすいです 著作者 芥川龍之介 発行所 阿蘭陀書房 ・・・ 25歳でデビュー、35歳で服毒自殺。友人の菊池寛に遺書、枕元には聖書。あまりにも早くこの世を去ってしまい