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大正 近代文学 名著復刻版

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1912〜1926(大正元年〜大正15年)
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#大正時代

同志の人々

山本有三 37歳。劇作家、小説家。 「同志の人々」戯曲集、真実を追求する内容。  電車で隣の人に押されて木村屋のパンが少しつぶれた・・ バターが値上げした・・など主婦と女中の会話。 中間層が増え、女中が少なくなっていた時代のとある家庭の波乱話。当時の生活の様子が垣間見えます。 著作者 山本有三 発行所 新潮社 ・・・ 小学生の頃に「路傍の石」を読んであれから**年がたちました。「路傍の石」の吾一同様、山本有三自身も奉公していた時期があったようです。ただ途中で逃げ出し

性に目覚める頃

室生犀星 31歳。 幼少〜青年期の自伝的な短編小説。 青といえば・・*青春*  ・・・ ◎大正モダンのおしゃれなフォント ヨーロッパから始まった、曲線が特徴のアールヌーボー(Art nouveau 新芸術)の影響もありそうですね あと、なんとなく江戸川乱歩が浮かんだり・・🥀 ◎モダンガールにちょっとあこがれる 著作者 室生犀星 発行所 新潮社 *「中央公論」に発表し、のちに新潮文庫にて出版 ◎室生犀星記念館 故郷、金沢に記念館があります。企画展や講座などもしてい

千曲川のスケッチ

島崎藤村 40歳。 小諸時代の回想、出会った人々、千曲川周辺、長野や飯山への小旅行などのエッセイ集になっています。 「この書を吉村樹君に呈す」・・・吉村樹は藤村の歳下の友人。 著作者 島崎春樹(藤村) 発行所 佐久良書房 ・・・ 小ぶりのサイズ。深紅のハードカバーで落ち着いた感じです。なんだか・・疲れたとき、ほっとしたいとき。この本を読むと心が和みそう。 後日、ゆっくり読もうと思います☕️