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第2回 岸柳島

2回目となる今回の伝言ゲームは古典落語で行いました。
ゲームの詳細はこちら


。(まる)の作成する絵は、15日(木)に投稿予定です。



以下、参加した落語会の概要です。

↓↓↓

○参加した落語会
芸協カデンツァ定期公演

○演者(敬称略) 演目
・瀧川鯉津 異母兄弟〜半沢直樹ver〜
・古今亭今いち やかん
・春風亭昇吾 犬の目
・立川幸之進 岸柳島
○テーマとした演者、演目
立川幸之進 岸柳島

幸之進さんはどこか淡々と登場人物を演じているように感じる。
その淡白な演技に、『何が起こるんだ』という期待感をそそられ、噺に引き込まれる。


一方、時に見せる笑顔…この笑顔が悩ましい(^^;)
シュールだけど、お茶目?
お茶目だけど、シュール?
場面によって、いくようにも感じられる。

そして、この笑顔は、決して噺に不自然さを与えるものではない。
むしろ、噺そのもののような印象が感じられる。

醤油煎餅の美味しさは、
醤油の辛味なのか。
生地のほのかな甘味なのか。
はたまた醤油の焦げた香ばしさなのか。

よくわからないので、僕はいくつもの美味しさを煎餅として楽しむだけになる。(笑)


そんな幸之進さんの今回の高座では、
古典落語の面白さ、深みを体感させてもらった!

-----高座概要-----
〈落語の岸柳島は、宮本武蔵の巌流島とは全く異なる物語。〉
↑謂れはあるらしいが、物語としては別もの。


舞台は江戸時代。


登場人物は悪役武士、町人(船頭)、町人(屑屋)、町人(その他大勢)、騒動を治める武士、武士(騒動を治める武士の連れ)。

身分を笠に着て、町人を見下す、わかりやすくイヤなヤツ(武士)。この悪役武士を町人に心を寄せる武士が退治!


と、なったら、勧善懲悪の痛快時代劇。
(これでは「おあとがよろしくならない。」のが、落語家さんと落語の観客なのだろう。)


この噺では、悪役武士の起こした騒動を、別の武士が治めるのだが…
この騒動を治めた武士、剣の達人でもなければ、印籠も持ってない、もちろん、将軍様でもない。

一方、悪役武士は、噺の最後になんとも表現できない人間臭さを見せ結末となる。

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○僕のツボ
・幸之進さんを通した江戸時代の情緒。
・騒動の当事者ではない町人の心の移り変わり。
・悪役武士が、ただの悪役で終わらないところ。

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