第16回 明烏
前回、。(まる)のイラストは狐が化けた美女。美形な上に、奥ゆかしく柔らかな雰囲気☆
男性なら誰もが恋に落ちてしまいそうですね(^^)♪
次回の。(まる)のイラストは、4日(木)に公開予定です。
今回の伝言ゲームのテーマは春風亭一花(いちはな)さんの「明烏」です。
○落語会
日替り昼席
会場:連雀亭
緊急事態宣言後、間も無い公演に空席の目立つ会場。
一方、高座は正月らしいにぎにぎしさ満載!
演者さんの季節感溢れる技術と工夫に大満足!
さらに、ハプニングのおまけまであった!
演者さん達のチームプレーとハプニングを笑いに変える技術にも満足。
得した気分の公演だった♪
○演者、演目
春風亭柳若 時そば
林家あんこ 初天神
柳家小もん 粗忽長屋
春風亭一花 明烏
二ツ目にして貫禄たっぷりの柳若さんは、冬風情たっぷりの落ち着いた高座。あんこさんは時間を調整しつつも、大人げないかわいらしいおとっあんとませた子供をしっかり好演。小もんさんはハプニングを逆手にとった粗忽噺(※)で会場を湧かせた。
※ 粗忽者の登場する噺。粗忽者とはおっちょこちょいのこと。僕の知っている演目は「粗忽長屋」、「粗忽の釘」、「粗忽の使者」、「堀の内」、「松曳き」。落語の演目はジャンル分けされ、これらを“粗忽噺”とか“粗忽もの”という場合がある。
寄席演芸には掛詞や前後の話題(高座)を受け、そこからの展開を楽しむ趣がある。そのため、“ジャンル分け”が頭に入っていると、演目の流れやマクラの話題、関連図書等に触れる時、便利なこともある。ただし、この“ジャンル”について、僕は高座を観る時に、強く意識することはない。これに囚われず、噺そのものに集中する方が充実感や満足度が高いからだ!
○ゲームのテーマとした演目
春風亭一花 明烏
概要
~登場人物~
・若旦那(トキジロウ):真面目一本やりで熱心な読書家。故に融通が利かず、ゲンベイやタスケより賢い。世間知らず。
・父親(旦那):トキジロウの父親。そこそこ大きな店(たな)の主。
・ゲンベイとタスケ:町内札付きの遊び人。
・お茶屋の女将
・花魁
~~~~~
息子(若旦那)が真面目なのはいいが、度を越えた生真面目さに跡取りとして不満な父親。そこで、若旦那を吉原へ連れ出すよう、遊び人のゲンベイとタスケに依頼する。真面目で融通の利かない若旦那、「吉原へ行こう」と言って素直についてくる訳がない。そこで、ゲンベイとタスケは吉原をお稲荷様と偽り、若旦那をなだめすかして、お茶屋へ連れ込む。ここまでの旦那とゲンベイ、タスケが苦心する様子が落語らしい。さて、若旦那、なんのかんのと吉原の門をくぐるが、お茶屋の中に入れば、さすがにここがお稲荷様でないことに気付く。開き直ったゲンベイとタスケの力技で宴会となるが、せっかくの宴席で若旦那は拗ねてイジける。このまま宴会はお開きとなり……
明烏は大ネタ。遊郭が舞台で艶ぽい噺だけに、お客さんにも人気の演目(moguの印象ですw)。人気の真打や大御所の真打がトリでどうだと言わんばかりに演じている(あくまで、moguの印象ですw)。
ちなみに、廓(遊郭)が舞台となる他の演目は「お見立て」、「三枚起請」、「居残り佐平次」、「紺屋高尾(幾代餅)」等があり、“廓噺”とジャンル分けされているようです。
←また、ジャンルの話題ヾ(・ε・。)ォィォィ
さて、一花さんは昨年開催の第19回さがみはら若手落語家選手権(※)で優勝し、これからますます楽しみの二ツ目さん!
一花さんの高座は聴いた後に元気になる!
登場人物一人一人が元気でかわいらしい!
体つきは小柄だが、声がよく通り明るい!
高座での振る舞いは小気味よく、且つ緩急自在!
人物の演じ分けもわかりやすい!
丁寧に演じられ、メリハリのハッキリした登場人物が、活き活きと物語の中を走り回る一花さんの高座を是非生で楽しんで下さい!
※さがみはら若手落語家選手権:昨年羽光さんが優勝されたNHK新人演芸大賞に次ぐ二ツ目の噺家さんにとって大きな賞。
(←関西のことに不案内で……上方の方、すみません。)
第20回さがみはら若手落語選手権
☆一花さんのHP
おしゃれなHP。出演情報、自己紹介などが掲載されています。
☆Radiotalk
落語の高座とは趣きの異なる一花さんの朗読が楽しめます。
〇まとめ
・確かな技術の上に展開される一花節!
・元気で明るい気持ちになる一花さんの高座!