藤井風Studium Live”Feelin’Good”ー配信を見ての感想

チケット入手できなくて散々、毒を吐きまくったStudium Live”Feelin’Good”ですが、配信を見ての感想を偽親戚のおばちゃんの目線で書いてみようと思う。

まず、いいたいことは、藤井風の歌唱力は調子がいいときは、こんなもんじゃないぜ！ということ。配信で聞いた限りは、1日目は全体的に声に張りがなかった。音程もリズムも外れたところが、ところどころ目立っていた。具合が悪そうには見えなかったが、おはこのフェイクに精彩を欠いていたし、声量もでていなかった。得意の低音部分も「死ぬのがいいわ」などを聞いても、調子がいいような感じはしなかった。笑顔もなく、緊張していたのかもしれない。余裕がないように見えた。
8月、猛暑のなかの野外のライブ。ピアノ＆サックスの演奏、ダンスもちょくちょく、歌唱2時間、それも2日間。それを考えてのペース配分であれば、どんなコンデションでも一見さんには、ばれない程度のミスでやりすごせるようになってプロフェッショナルに磨きがかかったか！それは、すごい成長だとは思う。
2日目に参加した知り合いが、笑ったり余裕が出て、声にも初日より元気があったと聞いたので、まー緊張があったのかもしれない。

選曲についていうと、もう懐かしみがでたHEHNの曲を聞けたのがうれしかったので、それについて書こうと思う。まず、地味だが、私が大好きな「風よ」を歌ってくれたのは気持ちがあがった。本人曰く、デビューしてからバンドでやるのは初めて、「でもあのころと何にも変わらない気持ちでやりたい」とピアノの伴奏から始めたら、あーた、また、歌詞飛ばしましたね、それも2回も（笑）。デビュー直後の武道館で弾き語りしたときのほうがよかったでー。まー、彼が歌詞を飛ばすのは、今回にかぎったことではない。私が行ったコンサートのほとんどで、彼は歌詞を飛ばしている。特に笑ったのが、福井での「LASA　Arena Tour」ライブでの『旅路』、途中で「歌詞忘れた！」ていうて、鼻歌でごまかした時には、ただ笑いがとまらなかったわ（笑）みんな、保護者目線で見守ってるけど、そろそろ、歌詞飛ばしは卒業せんとあかんで、ほんまに！

「旅路」が、イントロ抜かして完全ロックにアレンジされていたのは、度肝を抜かれた、あのイントロがこの曲の売りなのに。そして、本人がロックの「旅路」をまったくものにできてなかった。出だしも遅れて、テンポも乗れてなかった、まるでお経のようだった。大阪のStudium Liveの「帰ろう」のレゲエバージョンにも驚いたが、あの時は、名曲が鎖を解かれて自由になった心地良さに満ちていた。おそらく、Yaffleさんのお遊びも入っているのだと思うが、アレンジ度肝度は両方インパクト高いが、もう一度聞きたいと思う「帰ろう」に軍配をあげる。

「さよならべいべ」を自転車で会場回るときに、LASA Arena Tourから使用してるけど、大好きなこの曲が、自転車こぎと手振りで歌唱がおろそかになるから、やめてほしいわ。それに危ない。会場にコードとか傾斜とかあるのに、よくやらせるよね。たまアリのライブのとき、自転車こいでる風くんに手を出して触るファンが結構いたのもみたけど、あれで転倒したらどうするわけ？カメラマン乗せて誘導してたのが、ずっずさんだったようですが、あなたが率先してやってどうするの？と思う。誘導しても、コケることは防げないよ。まったく同じ場所を通ることはないし、手を振るから、漕いでるときフラフラ。彼が操縦しなくて乗るだけでいい乗り物にすればいいのに、あんな３Dのとんでもなくでかいスクリーンレンタルするのにお金かけすぎて、そちらに予算まわらなくなったんじゃないの？と勘繰りましたわ。

あとね、登場のシーン。1日目は前撮りしたものを流してたけど、2日目は、ほんとにスタジアムに登場したよう。神戸のHEHN　Arena Tourのとき、サックス吹きながらアリーナに登場したときは、誘導者もセキュリティも、柵もあったと思う。今回も、私服のセキュリティが実は彼を守っていたと信じたい。そうじゃないと、困るでしょ？？彼は天使のように、ファンを信じているといっても、周りの大人は、性悪説できちんと動いてくれよ！と思うのだ。

今回一番最高だったのはビジュアル。髭無し藤井風の王子度の高さは半端なかった。金髪にお肌つるつる、真っ白で、ぴかぴか。それに、ワイドパンツに紺のシフォンのブラウス、色っぽかった。LASAのころの、髭＆袈裟の教祖ファッションより、ポップでよかった。

ということで、いろいろ個人的意見をのべたが、2時間のショーは藤井風のエンターテナーとしての成長を見せつけたと思う。多くの一見さんファンは満足させたであろう。でもね、古参のファンは見てるところ違うのよ。

アジアツアーが年末あれだけ予定すれば、1年半もライブをしていない日本でするのは、野外の大箱、それも8月しかできなかったという大人の事情があるのだと思うのだが、、夏の野外ライブ反対ですわ。歌唱においては、彼のパフォーマンスが発揮できなかった。あと、27歳の若者なのに、後半は息切らしてましたよ。ベジタリアンだから、エネルギーとれないんですよ。誰か、説得して、短期間だけでも動物性のタンパク質をきちんと取らせてほしいですわ。。

いろいろ書いたが、偽親戚のおはちゃん目線だと、彼の健康や真のパフォーマンスがだせるかなどの心配ばかりになる。

30歳まであと3年。この3年でグラミー賞にノミネートされるぐらいまでにならないとあかんだろうが、身体にはきーつけてな！と思う。