こんなに大人にならないといけないのか?

 マネジメントという仕事は、チームが最大量のポテンシャルを発揮することに最も心を砕く。悩んでいる部下がいれば話を聞く。故障している箇所があって誰も修理できないなら自分がやる。あるいは、いい経験だと思ってそれなりの部下を探してやってもらう。プレイヤーの部分もまだ少なからずあるが、とは言えプレイヤー100%でいた頃とは明らかに見るべき視点も異なり、振る舞うスタンスも変わる。

 たまに言いようのない気持ちになることがある。こんなに大人にならないといけないのだろうか?例えば怒りたくなった時に、それがマイナスをもたらすなら怒らない。なぜか?プレイヤーと違ってケツを拭いてくれる人がいないからである。チクチク言いたくなってしまった時に、それがマイナスをもたらすなら言わない。なぜか?それで生じた損失は自分の責任になるからである。

 自分が思ったことをそのまま言う、が出来なくなってきた。視野が広がったせいなのかもしれない。選べる武器が増えた、という言い回しがしっくりくると思った。選べてしまう自分に、時折なんとも言えない寂しさのようなものを感じることがある。こんな仕事はもっと年を食ってからやるようなものだと思っていたからである。40とか、50になってやるような仕事なのだろうと。もうちょっと成熟した大人がやるようなことではないのだろうかと、思わずにはいられない。即成栽培をされているような気分にならなくもないし、自分はそんなことができるような器ではないのではないか、と不安になることもなくもない。もうちょっと責任のないポジションにいたかったなあという気持ちもないわけではない。

 大なり小なり紆余曲折はあっても、総じてとんとん拍子にことが進みすぎている。うまくいかなかったことがあっても、うまくいくためのプロセスとして飲み込めるようになってきている。こんな感じでいいのだろうか?なんともなんとも不安で仕方がなくなってくる。

もしよければ、コメントとか、サポートをいただけると、とても嬉しいです。そこから関係が始まって、つながっていけるといいな〜というのが、僕の願いです。