見出し画像

帯広はげ天本店


「天丼」(1,000円)

帯広の繁華街、銀座通りに建ち老舗の貫禄を放つ。建物とのれんに刻印された家紋が、安心感を物語っている。創業は1934(昭和8)年。小樽から移り住んだ初代店主・矢野省六が店を出した。「旨いものを作るには手間暇を惜しまず、時には損をすることも必要」が、信条だったそうだ。

天ぷらから始まり、郷土料理や豚丼も人気。あまりにも豚丼の注文が増えたことから、JR帯広駅内のエスタに豚丼専門店「ぶたはげ」を開店させたという逸話もある。

天ぷらは、うすい衣からなりサックリと素材を包み、じわっと旨味が口のなかに広がる。タレは初代から受け継がれており、香りと味わいはそのままに、時代にあわせて微妙に調整しているという。「お好みで、かけてください」とタレも合わせて提供される。うれしい配慮である。

左側の行灯に注目!

店名は初代のヘアースタイルから付けられていて、店の行灯に由来となる初代がイラスト化され、今も店と客を照らしている。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?