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ただ地球の上に立っている

いつもお世話になっている社長とお話をしていたら、その方にしては珍しく(なんて言ったら失礼だけど)いつかこんなことしたいと思ってるんだよね、って社会にどう役立つかという未来の話をしてくださって。
あんまりそういう話をされるタイプではないので、ちと不意打ちすぎてうまく反応できなかったくらいなんだけど。シャイなんですよ、その方。

だけど、そのくらい、「いつかは社会にちょっとは役立ちたいんだよね、でも今はこれ売らないとね」ってスタンスがとても好きだなと思った。

どんな会社にも事業意義がある、って教わって私は育ってきた。普通に暮らしていたら陽の当たらない仕事の面白い部分をわりと知る機会が多かったと思う。深くヒアリングするから余計に。

ただ、意義なんて必要か?てこともよく感じる。

昔、日がなエアコンの装置を交換する仕事をしてる人に「仕事のおもしろいところは?」と訊ねたら無表情で「おもしろくなんかないけど、これが俺の生活だから」て答えが返ってきて、妙に納得したことがあった。ただ生活のため、そりゃそうだ。おもしろくなんかないけど、これが生活だから。仕方なくやってるわけでもない、これが生活だもん、食べて、働いて、寝る。そうやって地球の上に立っている。

分かりやすく社会貢献している会社が正々堂々と意義を語ったり、自分もどちらかというと(てか、どっぷりかw)地域課題の解決系に足を突っ込んでるもんだから、そういう事例やら想いに触れることがとても多いし、SNSって、そんな話に溢れてるやない? 世代かなぁ。

なんかそれはそうなんだけど、ちと疲れたな。分かった、知ってる、いいことしてるよ、仕事に意義なんてあるに決まってる。

(批判してるわけではなく、自分に言い訳をしている)

ただそのことがわりと得意だし、わりと嫌いじゃないし、生活のために働くのよ。

だから、シャイな社長が、「いつかねー、ま、分かんないけど。無駄だと批判されるばっかだし」くらいに話をしてくれたのが、改めてすごく気が楽になったというのか。

意義なんて二の次でいいやん。
いつか、そのうちに、で。

さてさて、ただ生活のために一生懸命に働きましょう。目の前のコトに向かいましょう。

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