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次の章へ~3月第5週まとめ

体調不良を引きずったまま、年度末に突入。やけっぱちになった訳ではないのですが、メメント・モリの精神で、やりたいことを目一杯やり、思いがけず充実した1週間でした。

0324 全席指定席特急運ぶ春愁

京王ライナーに乗って、久しぶりに多摩方面へ。

【日曜句会】

①灯籠の裏側昏く春緋鯉

X(旧Twitter)では、うっかり「灯篭」と変換してしまいました。気を付けねば。

②多摩川を百年ぶりに鳥帰る

多摩川はいつまでもアウェイな感じがして、憧れの気持ちで眺めてしまいます。

0325 出替やレジメンタルタイ締め直し

「レジメンタルタイ」という言葉が好きです。デザインは好きではないのですが・・・。

0326 おぼろ月少し欠けたる墓石かな

意外にも、お墓の俳句、多いらしいのです。わたしもたくさん読んで、上手にお墓を詠めるようになりたいものです。

0327 のら猫来北窓開く音のして

体調不良のせいか、猛烈なホームシックにかかり、急遽、北にある故郷へ帰省。それを詠もうとしたはずなのですが、「北」しか合っていないという・・・。

0328 ぐずぐずと軒端に迫る去年の雪

実家の周りには、「残雪」と呼ぶには多すぎる量の雪がまだ残っていました。詠みたかった景色とは、全く違うものしか詠めず、吾ながらへんてこな句になってしまいました。

0329 「またね」とふ優しき嘘や雁供養

年度最終日。職場の体制ががらりと変わるので、だいぶセンチメンタルな気持ちになりました。思いがけず逢いたかった人にも逢えたのですが、それで余計に寂しくなってしまいました。
閑話休題、「雁風呂」「雁供養」という不思議な季語が好きなので、うまく詠めるようになりたいと思っています。

0330 初花や撮らるゝことの衒ひなく

句友に誘われ、藺草慶子先生を囲む吟行句会に参加させていただきました。ようやく開花宣言の出たソメイヨシノは、本当にまだ、数輪咲いているかどうか、という状況でしたが、ハナニラ、ペンペン草、雪柳、蒲公英、オオイヌノフグリなど他の花をたくさん見られました。情報量が多すぎるのに、限られた時間内に詠まなくてはいけない吟行には苦手意識があるので、機会があれば積極的に参加していこうと思います。