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お天気屋~2月第5週&3月第1週&第2週まとめ

最近にわかに「気象病」が注目されているようなのですが、わたしの場合もまさにそれ。2月末から3月初めの2週間は、自律神経絶不調で過ごしておりました。

0225 鉄塔のてつぺん探す朧かな

推し活の後興奮したのか、雨の中、あちこちそぞろ歩きしてしまいました。

【日曜句会】

①常磐線ミモザのブーケ隠し持ち

大好きなミモザの季節。

②下萌や君と歩きし道辿り

リズムが悪くて、なんだか中八みたいな中七です。

0226 猟名残愚かなる人夫として

季語「猟名残」を使いたくて詠んだ習作。リアルな相方のことを詠んだ句ではありません。

0227 冴返る非常階段から街を

この春は、三寒四温ではなく、五極寒二高温のような気がします。

0228 うかうかと朧月夜を二駅分

悲しいことがあった日だったはずなのですが、詠んだ句はどこか楽しげでよかったです。

その翌日から、謎の体調不良に見舞われ、数日間、詠むことも読むこともできない毎日が続きました。大事な仕事がいくつもありましたがお休みし、楽しみにしていた句友とのおでかけも断念。
それでも、3月3日はどうしても雛祭の句を詠みたくて、病床で五七五をひねり出してみました。

【日曜句会】

①雛飾わたしのための十五人

②雛市や引目鉤鼻ぎつしりと

0303 雛流しわたしの顔も流れきて

体調不良の影響か、今読み返すとなんだか少し気持ち悪い句ばかりな気がします。

0304 外つ国の言葉優しき春の海

まだまだ絶不調でしたが、テレワークで復帰。気持ちだけはなんとか上向きになってきました。

0305 傘回しミモザの庭へ遠回り

啓蟄。でも、今年はぜんぜん大好きなミモザの句を詠んでいなかったので詠んでみました。晴れた日だったのに、なぜか傘。翌日の天気予報を見たせいでしょうか・・・。

0306 地虫出づ明日は晴れると一歩づつ

遅ればせながら啓蟄の句。約1週間ぶりに半日だけ現場に出たのですが、それだけで疲れ果ててしまいました。

0307 熊穴を出づおふくろの味恋しくて

なんとか1日職場で仕事することができ、ほっとしました。季語「地虫穴を出づ」を詠んだら面白かったので、「穴を出づ」シリーズから熊さんを選んでみました。

0308 ミモーザの花降る街を顔上げて

今年の「俳句日めくりカレンダー」(新日本カレンダー)は、神野紗希さん監修。「国際女性デー」「ミモザの日」の3月8日の一句はこれでした。

ミモーザを活けて一日留守にしたベッドの白く
河東碧梧桐

「ミモザ」の潔い感じが好きですが、「ミモーザ」にはアンニュイな魅力があり、ローマで詠んだ句と知って、なるほど、と納得。河東碧梧桐さんはほとんど読んだことがないので、これから読んでみたいなあ、と思いました。

0309 まぶた閉ぢ君が声聞く雪の果

活動休止中のレミオロメンの「3月9日」、卒業歌として歌われていますが、本当は結婚祝いで作られた曲だとか。いずれにしても、心が温かくなる曲です。