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不羈奔放(という言葉を知りました)~2月第3週&第4週まとめ

広辞苑の次の版には、「忙しい」のところにわたしの名前が書いてあるに違いない、と信じて疑わない今日この頃。会社の研修で、それも結局は自分で選び取っている、ということに、改めて気付かされたので、わたしはわたしらしく、独楽鼠のようにくるくると動き回って生きていくしかなさそうです。嗚呼。

0211 梅香る三千年ぞ偲ばるゝ

建国記念日。もう少しひねった句を詠もうとしていたはずなのですが・・・。

【振休句会】

①貌鳥や欄干の上休みをり

②迷ひつゝ帰る場所あり花菜漬

どちらも実景から。いつもより少し遠いところへ買い物へ出かけただけでも、句材があるものですね。

0212 初午や人のふり見て咳したる

「初午」という季語を知ったので、どこかお稲荷さんに行こうと思って、行けず。

0213 佐保姫の佐保姫らしく振る舞ひて

いくつになっても役割期待に応えるのが苦手です。

0214 大川の向かふへバレンタインデー

なんだか今年は「バレンタインデー」でたくさん句を詠みました。長いなあ、と言われたり、愛の日にしては、と言われたり。でも、なぜだかどうしても「バレンタインデー」で詠みたいので、これは来年も頑張ろうと思っています。

0215 春一番きみの誘ひは断れず

とにかくすごい風でした! なんだかまだバレンタインデーの気分を引きずっていました。

0216 気の置けぬ会話聞きたる花菜漬

冒頭に書いた研修の日。職場の仲良しの人と、ひさしぶりにご飯を食べに行きました。

0217 満開の枝の下へと安吾の忌

坂口安吾さんの忌日。バレンタインデーの気分のまま、『恋愛論』を読んでみたら、ぜんぜん古びていなくて、とても面白かったです。

0218 かの子忌や着の身着のまゝ根の国へ

岡本かの子さんの忌日。気になる女性のひとり。そのうち伝記など、きちんと読んでみたいと思っています。

0219 いくつかの歩調合ひゆく雨水の日

雨水。以前の職場のお仲間と旅に出かけました。

0220 夢ならば優しき人よ鐘霞む

季語「鐘霞む」を使ってみたくて詠んだ習作。
堀田季何先生のカルチャー教室で、助詞の勉強をし、あまりの難しさに頭がぐるぐるしてしまいました。

0221 母も子も想ふ人あり多喜二の忌

小林多喜二さんの忌日。わたしも子を持つ母なので、どうしてもお母様のことが頭を離れません。

0222 恋猫を抱へ眠るや十七歳

X(旧Twitter)では、誤って「抱え」と表記してしまい、よく朝になって頭を抱えてしまいました。
初めて永二さん(@Ejshimada)が主宰する(と言ってよいのかな?)「短詩の風」に参加。22時22分を待ち構えていたはずなのに、うっかり5分遅れになってしまったのですが、「短詩の風に遅刻はありません」の言葉に甘えて、投句させていただきました。

0223 はだれ野や若菜の色の際立ちて

天皇誕生日。また雪が降るかも、と言われて、とても寒かった1日でした。「斑雪」はうまく詠めるようになりたい季語の一つです。

0224 春の夢ドナルド・キーンの太郎冠者

ドナルド・キーンさんの忌日。直木三十五さんの忌日でもあるのですが、キーンさんとことはほんの少しだけ知っていて、直木さんのことはぜんぜん知らないので、という消去法で詠んだ句。でも、改めて調べてみると、俳句を詠む者としてはキーンさんは無視できない存在で、そのうちちゃんと著書を読んでみたいと思いました。