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空梅雨梅雨空~6月第6週&7月第1週&第2週

6月最終日は、NHK文化センター青山教室の「まのあたり句会」に参加してきました。今年度の「NHK俳句」の講師陣勢揃いということで、俳句の勉強ではなく単なるミーハーという不純な動機で申し込んだため、兼題「さくらんぼ」に苦しめられることに・・・。

喜びはシラツプ漬けのさくらんぼ

いろいろすみません(汗)。

わたしたちのカルチャー教室と同じように一生懸命に司会を務める堀田季何先生、季語を食べたり体験したりするという西山睦先生、お洒落なシティーボーイのお姿で俳句の基本のキをしっかり教えてくださる木暮陶句郎先生、そして、発言の一つひとつに重みがありつつ時に笑いを誘う高野ムツオ先生、とても贅沢な午後のひとときでした。参加してよかった。

【日曜句会】

①君の名を唱へ名越の祓して

②人形の角張る肩へ君の名を

0630 其処いらの茅の輪くぐりて君と逢ふ

夏越の大祓。今年も水無月を作ったのですが、うまく固まらず。味は美味しくできたので、また来年リベンジしようと思います。

見た目と固さはアレですが、美味しくできた水無月

0701 半夏生わんこそばなど食べに行く

公私ともに大ハプニングからスタートしたウィークデー。「さみしい夜の句会」のタグをつけてXにポストしたところ、帰ってきた笛地静恵さん(@Ymcx6rhzvjEZgwq)に「など」と「食べに行く」の言いきりがよい、との評をいただきました。それで改めて気付いたのですが、「食べに行く」はわたしが時折使ってしまうフレーズのようなのです。先人の句もそうですが、自分の句も増えてきたので、いろいろなところに気を遣って、十七音を大切にしていきたいと思いました。

0702 着信の中に紛れて蛍狩

なかなか行けない蛍狩。来年はどこかへ出かけたいものです。

0703 風来る桜ん坊のよく熟れて

江東区芭蕉記念館の自主学習グループでした。なんと西村麒麟先生の特選2句、入選2句という、恐らく過去最高の結果に・・・びっくり。その良い気分のまま、「まのあたり句会」のリベンジ句を詠んでみたのですが・・・。

0704 木葉木菟鳴く間は命守られて

鳴く口と食う口は一緒ですよね。

0705 ランチ時富士の雪解を遠く聞き

いろいろありつつも、大仕事を終えて一段落。歳時記を眺めていたら、「富士の雪解」という、なんだか大袈裟な季語が目に入ったので、詠んでみました。

0706 お洒落ねとトマトにチーズ重ねれば

結社の東京句会。自主学習グループに引き続き、主宰の特選1句選ばれ、互選でも幾人かに選んでいただいたので、いろいろな角度から自分の句を観賞していただける喜びを噛み締めさせていただきました。最近、体験や入会で新しい人、若い人が参加されることが増えたのですが、句材や句評が目新しく、とても勉強になります。いつまでも勉強の足らないわたしですが、引き続きゆるゆると頑張っていきたいものです。

夜は懐かしい大先輩たちにお会いして、改めて初心に帰る気持ちになり、週明けからまた頑張ろうと思えました。感謝!

励ましにいただいたオオサンショウウオちゃん

【日曜句会】

①星涼し君に触れてもよいですか

②夏の星少女のやうな恋をする

新暦の七夕。たまにはこういうのもいいだろう、と狙ってベタベタの句を詠んでみました。

0707 新築の校舎に百年生きた沙羅

選挙で、子どもの母校へ行って来ました。

0708 空梅雨は困るお風呂に水を張る

なんだかはっきりしない天気が続いています。

0709 青柿や二人目の子のむつき替へ

青柿のお尻に目が行ってしまって。

0710 紫陽花の枯れて蓮池には蕾

不忍池にて。

0711 風鈴の止まるる時ぞ音高く

前日に不忍池で見た景。

0712 切り上げし髪洗ふ手の迷ひつつ

「髪洗ふ」はうまく詠めるようになりたい季語の一つです。

0713 音入るや鶯に似て地味な人

季語「鶯音に入る」を使ってみたくて詠んでみました。八音の季語を詠むのは難しいです。