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春に添える記憶

桜が咲くと空も空気も春色へと変わる。

いつの日も、どんな時も、季節はめぐる。

春は一瞬なのか、桜も花が咲くまではゆっくりでも花開くといつのまにか舞っている。

色んな月日の思い出も春にはリセットされてしまう。

新しい始まりを懐かしみながら人は空を見上げるのかもしれない。

ほら、また誰かが空を見上げてる。

隣に寄り添う記憶は、いつも風を運んでくる。春の風にそよぎながら優しい記憶も寂しい記憶もどこかへ消えていく。

忘れてしまわぬように、また春は風とともに記憶をつれてくるのかな。

春に添えていたい記憶、あなたにはありますか?

わたしは忘れてしまいそうなほど 遠くのほうにありました。


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