大したことではございません

大したことでは無いですが、

一時期、「CMのあの子は誰なの？」的な女の子を、まぁまぁ知ってる人だった頃がありました。

職場でそんな感じの人で通っていたある日、

先輩から不意に、「あの子可愛いと思ったんだよな〜」と来ました。任されよ。とか言ってますが当然単にネット検索を駆使するだけ。

しかしその先輩の言う「あの子」というのは、

某広告機構のCMで、青年が電車で座席に座っていたら妊婦さんが乗ってきて、席を譲ろうかどうしようかモジモジ..前にいた女性に先を越されてしまうというシーンで、先を越して妊婦さんに席を譲る女性。

映る時間、体感1秒有るか無いか。

先輩の言うCMが何の事かは聞くだけでもすぐに分かったんだけど、まさかソコかい..

『ビズリーチ♪って言ってるの誰？』と来たら、

「吉谷彩子さんです」と即答出来たんだけど..

○○(広告機構の名前アルファベット2文字)  席譲る 女性

とかで検索したかしら..

割と簡単にその女性がどなた様なのか分かった。次はお名前を検索にかける。

その女性ともう1人どなた様かが肩を並べて何やらお話されている動画が見つかる。

その動画をスクリーンショットし、すかさず先輩と、もう1人の後輩とのグループLINEに送った。

「○○さんという方だそうです〜！」

ただ、実は期待値が高くなっていた僕。そして当然ながら先輩も。

そうして明らかになった、あの席を譲る女性。

後輩「なんか、思った感じと違いましたね..」

先輩「うん」

本当に失礼なんだが、先輩にとっても僕にとっても、、、まったくタイプな人では無かった。

なんというか、

子供に「そのプレゼント、お父さんが買ってきてたよ。」と12月25日に告げてしまったような

子供に「テレホンショッキングのお友達紹介は、みんな本当にお友達じゃない事があるんだよ。」と告げてしまったような

早い話が、なんだか夢を壊してしまったようで、暫く自責の念に苛まれた。

まあ、いい大人が勝手に妄想をムクムクと膨らませ過ぎていただけなんですけど。

それ以来、その手の話は一切しない。なんなら、僕の軽いライフワークのようにしていた、

「CMのあの子は誰なの？」に詳しい奴 も、

それ以来封印。

ハッキリ言って、

知らない方が良かった。。。。。

それとこれとは話は別かもしれないけど、

「知らなきゃ良かったな〜」って事の中に、

好きな有名人がテレビの印象と違ったってのがある人も多いと思います。

職場のオバハンから腐る程聞かされた、「石塚英彦って、声掛けても冷たいのよ〜！ホテルのバイキング行ったらさ！家族でいたんだけどね！」という話。

オバハンの場合はタイミングが悪過ぎで自業自得感が非常に強いですけど、、

まぁ、ほんとに好きな有名人にそうされちゃうと、

人によっては

嫌いになっちゃったり、

テレビで見る度にあの冷たくあしらわれた瞬間がフラッシュバックしてしまったり、

今まで観ていたテレビも楽しくなくなったり、

ある種トラウマみたいに付き纏うかもしれない。

今時は有難いと言っていいか難しいけども、SNSのお陰様で、情報は多いわ、生の声は届くわ、トークライブだ握手会だお渡し会だと、有名人が身近に感じられる、感じられ過ぎる??

有名人なんて、会えなくて普通。

イメージの中でモヤモヤとお喋りしてる方が楽しいんじゃないだろうか？夢の中の人として。その方が幸せなんじゃないかしら？とさえ思う時もある。

いつもデレデレさしてもらってるあのグループの握手会にさんざん行っておいて、よくそんな事言えますね僕は。

握手会でもね、情けないことに

「うーん..なんかイメージと違ったな..」などと情けない気持ちを抱いてしまい、その子の事ちょっと...嫌い!?とは言わんけどね、また握手行きたいか聞かれたらね、もう恐くて行けないですね。

仕方ないさ。

俺の話し方が良くなかったかな？

声小さかったかな？？

あんな一瞬だもんね？

何万人も来るもんね？疲れるよね？？

て事で。

頭の中の期待値が上がり過ぎるのを、コントロールしないとね。という話でした。

でした？？？まとまった？？

まあなんにせよ、有名人と距離が近すぎる時代だ。ほんの一瞬だけの悪い印象を全てだと思って嫌いにならないでやってくれ。トラウマ作り出して苦しまないでくれ。

何様？？？

　　　　　　　　　　　　　　　　　劇終