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舞日記二十六「鏡に映る自分から我をとったら何になる❓」の答えは・・・

11月3日文化の日に開催された「龍谷寺ライブ」
おかげさまで 無事 舞い納めることができました。

ご参加の皆様に喜んでいただき、本当に良かったです。

今回は、初の試み 龍谷寺の ご住職から 
「鏡に映る自分から我をとったら何になる❓」
という舞のテーマをいただいていました。

このテーマの問いかけの答えは人それぞれかと思いますが
個人的に閃いたのはシンプルに「かみ」でした。

「か・が・み」という発音から「が」の響きを取り去ったら
 後に残るのは「か・み」という言葉ですから。

しかも「か・み」という響きには色んな意味が含まれています。
例えば「噛み」「加味」「紙」「髪」「火水」「上」「神」など・・・

なかなか表現しがいのある内容(ある意味 究極)です。

最後の「神」に至っては表現するのは無礼なのでは❓と 
思われる方も いらっしゃるかもしれませんね。

でも いにしえより 日本では 舞う者には
「扇で創った結界の中でなら何を演じても許される」
 という特権が与えられているのです。 実は。

たとえ神であろうが 鬼であろうが
舞っている間の表現は 全て許されるんです。

ましてや 今回の舞台は 龍谷寺ご住職の日々の読経にて
祓清まった「外陣(礼堂)」です。

そこは 慈悲深い お釈迦さまの
手のひらの上のような有難い「空間」

しかも「あの世」を表す場所である「内陣」の
「脇間」から登場させていただけることになったので 

舞う前に 一回 死んで 生まれ変わってから
舞台へ登場するというシチエーション。

これは もう あたかも「神」の如くに
舞わせていただける という貴重な機会を
天上から頂いた ということにさせていただいて 

「問いかけ」に対して閃いた自らの「答え」に
 素直に 従うことにしました。


いつ伺っても清々しい 湖西市 東湖山 龍谷寺 



当日 「頭」は「白髪」の鬘。

 扇の「紙」の部分には伽羅の甘い香りを「加味」し
「緋(火)色」の羽衣を纏った身の中の「水」を綺麗にするため
 表演前は持参した特別なお水を戴いてから舞の世界へ・・・。

芸能の神様 市杵島姫は 天照大神が素戔嗚尊の
剣を「噛ん」で生まれた神と記されています。

神様の ご加勢を祈りながら 舞台へと
足を進めました。

あとは ただ ただ 我を忘れて
無心に舞いました。

ご本尊の聖観世音菩薩様に守られながら・・・。

田中佐京さんの雅楽のお話 相変わらず博学。


お寺や雅楽のお話は つきることなく 時間が全然 足りない位。

フィナーレの雅さんの寺ピアノと佐京さんの鍵盤ハーモニカの
コラボ演奏では お客様も交え中島みゆきさんの「糸」の
合唱で締めくくりとなり会場は素敵な一体感に包まれました。

11月3日 龍谷寺ライブ どれほど素敵だったかは 
以下の お客様のお声を お借りしたいと思います。

「和文化の良さを味わうことができました!
 ありがとうございました。」

「本当に全て今日いきなり合わせての即興なんですか?
 てっきり舞には型があって演奏者と何回も合わせてらっしゃる
 と思っていました。 皆さん雰囲気が とても合ってました。」

「素敵でした!」

「光ってました〜〜言葉には ならないでーす」

「舞はトテモ、空間・時間・その場の雰囲気 全てに合っていて
 感動しちゃいました! 力を、戴きました。美しかったです。」

「笙の音も作曲のメロディ🎶も良かったです。
 舞もかなり練習を積んているとおもいました。
 また衣装の芸術的センス素敵! 素晴らしい!」

「用事があり参加は無理かと想いましたが 直観で
 途中参加でも行こうと決めました。来て良かったです。
 直観に従って本当に良かったー。」

「素敵でした。少し前、クラシックオーケストラコンサートと
 バレエ団を観ましたが 感動が匹敵。考えてみれば前回の感動は、
 大多数の音と踊り。今回は、ピアノの演奏と、笙を奏でる人1人、
 舞を舞う人1人。芸術が奏でるエネルギーは、人数では、ないですね。」

「スゴく良かった! 東京からこっちに来たら こんな良いイベントあって
 ビックリした。また ぜひ呼んでください! 」

弾いた方々のサインがビッシリ 龍谷寺 寺ピアノ 


イベント主催者 田中真里さん の人と人を結ぶチカラ

雅楽師 田中佐京さん  ピアニスト 雅 春輝さん の
今ここでしか味わえない 一期一会の即興演奏 

ご参加くださった感性豊かな お客様の存在 

いつ伺っても清々しい場を守ってくださっている
龍谷寺 ご住職の 八面六臂なお働き

どれひとつ欠けても 成り立たなかった
特別な 特別な 一日。

皆様 本当に 
ありがとうございました。

ライブ後のお片付け お疲れ様です


ここまで 読んでくださって ありがとうございます。
あなたにとって 楽しいことが たくさん ありますように。

今度は どこかで お逢いできたら うれしいです。



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