目を開けたら真夜中だった。空中を、水もないのにふわふわ金魚が泳いでいる。半透明の尾びれをゆらゆらさせ私の目の前を行ったり来たり。目ぼけ眼で見た幻と思い私は目を閉じる。朝起きたら水槽の金魚が死んでいた。
100文字怪談

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