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殺人的な暑さである。 もはや《暑い》なんて言葉は、この灼熱の太陽に焼かれ、その辺のアスファルトの上で焦げついてカピカピになっているのではないだろうか。 この暑さはもはや《暑い》ではない。ここまでくれば、例え誤用であっても《熱い》と書いたほうが、正解ではないか。 そう思ってしまう。 現在、我が家のキッチンの温度計は36℃を指している。 築古賃貸マンションの角部屋の、更に角にある我が家のキッチンは、朝からたっぷりと日差しを浴びる。まさに、太陽に愛されていることを
まだ6月である。 7月の気配はすぐそこにあるものの、まだ6月なのである。 「ピンポーン♪」 我が家に夏の気配がやって来たので、 「はーい」 と陽気に玄関のドアを開けたら、いきなり殴り倒された。6月であるにもかかわらず、そんな衝撃的、かつ暴力的な暑さだ。 本日の我が家のキッチンの室温は、すでに36度を指している。怖い。 私はこのキッチンを離れ小島と呼んでいる。夏場は他の部屋と全く異なる雰囲気を醸し出す、ホラーなキッチンだ。 エアコンの風が一切届かない。しか