春に戸惑う、今日此頃に
冬から春になり、葉桜になっていくこの頃、
脇を見れば、雑草が芽吹き、
花壇に、色とりどりのきれいな花が咲いていたりする。
鼻をくすぐる春の空気というのは、まったり、とろとろと、体を包み、
その重みで起き上がれないような、妙に気だるいところがある。
今日は夕方から雨になる、という予報のある昼間などは、
その気だるさが一層、体にまとわりついて離れない。
ぼんやりと活字を追うも、同じところを
行ったり来たりしてしまい、なかなか捗らない。
頭の中に、何か薄靄がかかったような、
この