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寄る年波、という言葉がある。 幾重にも波が寄せる様子を、年を重ねていくことに例えている言葉だ。 確かに、波打ち際の海面を見ると、目尻に刻まれた皺のようでもある。 寄せる波、返す波。 波はきちんと返ってきてくれるのに、若さというものは、そう簡単には返ってこない。筋トレ、ダイエット、化粧、整形、ありとあらゆる手を使って、押し寄せる波を自力で返すしかない。 私は体格に恵まれ過ぎていることもあって、顔に一切のやつれがない。そのお陰か、顔全体の皺は少ないような気がする。
かつてNHKの朝の連続テレビ小説で、「おんなは度胸」という作品があった。最近つくづく思うのだが、度胸と同じくらい、股関節は大事だ。 40代も中盤になってくると、生理前後の体調不良を感じることが増えてくる。何となく調子が悪いという感覚は、積もり積もると、生活に影響が出てくるものだ。 正々堂々休んでしまうのも手なのだが、洗濯物やホコリ、髪くずを見て見ぬ振りでやり過ごすのは、なかなか忍耐力がいる。蓄積されていく家事を横目で見ていると、寝ていても気持ちがちっとも休まらない。