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先日、服を新調した。私の横に広がったボディを少しでも小さく見せようと企んで購入した紺色のカーディガンだ。それを部屋の鴨居にかけていたら、いつの間にやら夫が着ていた。 「ほら、見て」 夫がくるりと一周回る。 残念ながら、私より似合っている。 細身の人は何を着ても大概似合う。悔しいが、ここで不満を言っても仕方がないので、私は正直に褒めた。 「あら、ステキよ」 すると夫は、間髪入れずにこう訊き返したのだ。 「え? スケキヨ?」 唐突にやってくる犬神家の気配。 夫
今は何でも、時短が叫ばれている時代である。 世の中にはありとあらゆる時短グッズが登場し、多くの人が、そういった製品を買うことで、僅かばかりの時間を買っている。 かけた時間に対する満足度が高いかどうか。 いかに効率よく時間を使うか。 「コスパがいい」 は、一般的に使われる言葉になったが、今はそのコスパを凌ぐ勢いで、 「タイパがいい」 と、いう言葉が使われ始めている。 それだけ、令和を生きる人々は、時間を有意義に使いたい、という欲求が強いのかもしれない。