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【養生講座】新型コロナウイルス感染症に備えて

 ~自分で出来る対策を知っておこう~


 新型コロナウイルスに関連した感染症が、中国だけでなく日本やアジア各地、アメリカ、フランス、オーストラリアなどでも確認されています。日本において、2月1日時点では流行が認められている状況ではありません。風邪や季節性インフルエンザなどの一般的な感染症予防のためにも、咳エチケットや手洗いなどを徹底し、ウイルスの感染を防ぎましょう。

① 新型コロナウイルス感染症とは?


過去ヒトで感染が確認されていなかった新種のコロナウイルスが原因と考えられる感染症です。

コロナウイルスとは?


 人や動物の間で広く感染症を引き起こすウイルスで人に感染症を引き起こすものが6種類知られています。深刻な呼吸器疾患を引き起こすことがあるのは、SARS(重症急性呼吸器症候群コロナウイルス)とMERS(中東呼吸器症候群コロナウイルス)で、それ以外は、感染しても通常は風邪などの重度でない症状にとどまります。

感染経路について


 新型コロナウイルス感染症がどのように感染するのかについては、現時点では、飛沫感染(ひまつかんせん)と接触感染の2つが考えられます。

(1)飛沫感染
感染者のくしゃみや咳、つばなどの飛沫と一緒にウイルスが放出
別の人がそのウイルスを口や鼻から吸い込み感染します。

※主な感染場所:学校や劇場、満員電車などの人が多く集まる場所


(2)接触感染
感染者がくしゃみや咳を手で押さえる
その手で周りの物に触れて、ウイルスが付く
別の人がその物に触ってウイルスが手に付着
その手で口や鼻を触って粘膜から感染

※主な感染場所:電車やバスのつり革、ドアノブ、スイッチなど


② 自分で出来る新型コロナウイルス感染症対策としては?

新型コロナウイルスに感染しないようにするために
過剰に心配することなく、「手洗い」や「マスクの着用」を含む「咳エチケット」などの通常の感染症対策が重要です。

(1)手洗い
 外出先で様々なものに触れることにより、自分の手にもウイルスが付着している可能性があります。帰宅時や調理の前後、食事前などこまめに手を洗いましょう。


(2)普段の健康管理


 普段から、十分な睡眠とバランスのよい食事、適度な運動を心がけ、免疫力を高めておきます。アルコールやたばこは控えめに。夜勤などない限り12時前には就寝しましょう。


(3)適度な湿度を保つ


 空気が乾燥すると、のどの粘膜の防御機能が低下します。乾燥しやすい室内では加湿器などを使って、適切な湿度(50~60%)を保ちます。

※マスクの効果は?


 マスクは、咳やくしゃみによる飛沫及びそれらに含まれるウイルス等病原体の飛散を防ぐ効果が高いとされています。咳やくしゃみ等の症状のある人は積極的にマスクをつけましょう。
 一方で、予防⽤にマスクを着⽤することは、混み合った場所、特に屋内や乗り物など換気が不十分な場所では一つの感染予防策と考えられますが、屋外などでは、相当混み合っていない限り、マスクを着⽤することによる効果はあまり認められていません。
 咳や発熱などの症状のある人に近づかない、人混みの多い場所に行かない、手指を清潔に保つといった感染予防策を優先して行いましょう。

◎ほかの人にうつさないために出来ること


<咳エチケット>


 くしゃみや咳が出るときは、飛沫にウイルスを含んでいるかもしれませんので、次のような咳エチケットを心がけましょう。

・マスクを着用しましょう。
・ティッシュなどで鼻と口を覆います。
・とっさの時は袖や上着の内側でおおいます。
・周囲の人からなるべく離れてください。

<正しいマスクの着用>


鼻口を覆う、ゴム紐を耳につける、隙間がないようにする。

ということで
一般的な風邪の予防と変わらない予防法を心がけましょう。

最後に復習です。

感染対策
1こまめに手洗いを行う
2普段の健康管理を徹底
3適度な湿度を保ちましょう。

ほかの人にうつさないために出来ること
咳エチケットの徹底
マスクを着用しましょう!

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