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二匹の猫と楽しい毎日-17

【前回】猫の去勢手術が終わり、スプレーもしなくなった。

去勢の影響は雌猫より雄猫の方が大きいのだろうか。
<みかん>の動きはそれほど変わらないが、<そら>は以前ほど活発でなくなった。
確かに人間でも男が女を追いかけるのが本能なのだろうから、<そら><男>としてのパワーの源がなくなったのだから、やむを得ないのかもしれない。
何かがなくなったと感じたのか、やたらと股間をなめるようになった。

股間をなめる

なんとなく<そら>の関心が我々人間の方に向いてきたように思う。
それまでひたすら<みかん>の後を追いかけてきたのが、我々と遊ぶようになった。
<みかん>はというと、○○Xが下手でいつまでも子作りができない<そら>に怒って猫パンチを見舞っていたのをやめた。

そして<みかん>は・・・食欲に走った。                   食べる量が増え、家の中に入ってきたカマキリをとったり、セミを捕まえるようになった。                        

カマキリを追いかける


セミを捕まえる

それくらいならいいのだが、台所でゴキブリを捕まえ、それを咥えて持ってきた。
飼い主に自分が捕まえた物を持ってくるのは、子供に餌を持ってこようとする母性なのかもしれないが、さすがにゴキブリは遠慮した。
それまでは、猫が僕の顔を舐めてくれるのを喜んでいたが、暫くは遠ざけることにした。

そして寝ている時間が増えてきた。                                 もっとも「寝る子」=「ネコ」と言われるからそれが本来の姿なのかもしれない。

腕枕の<そら>ちゃん


しかし、僕が仕事を終えて我が家に帰ってくると玄関まで顔を出してくれる習慣は変わらなかった。
ネコの顔をみると会社で嫌なことがあっても我が家に帰ったという安心感を得られるのだ。

新婚の頃は、妻が笑みを浮かべて玄関に出てきたのだが、結婚して数年が過ぎた頃からそんなことはなくなった。
妻も私と話すより、猫と話している時間が長くなったように思う。
<猫なで声>とは良く言ったもので、私に「話かける口調」や「言葉の量」は、どう見ても猫の方が多いし丁寧だ。

我が家に平安と幸せをもたらしてくれるのはきっとこの猫たちなのだろう
・・・
と思う。     


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