私にとってのストリップとは色を表現する世界
エロというと、ものすごくダイレクトな表現なので、実は私自身はこの表現は使わないのです。
よく使うのが「色」
たぶん日本にはこっちのほうがしっくりくる気がする。
色とは、色情、情事、美しい様を表す言葉。
すごく深くて広い意味合いを持ちます。
男と女がいれば、色が生まれる。
人の感情には、すべて色が存在する。
生と死にもまた色が存在する。
これらすべてを表現できるのが、ストリップという世界。
私はそう思っている。
古典文学にもすべて色が存在する。
落語にも色がある。
昔の人はこの色というものをとても大事にし、豊かな表現をしてきた。
故に思う。
そもそも、猥褻とは
「徒に性欲を興奮または刺激せしめ、且つ普通人の正常な性的羞恥心を害し、善良な性的道義観念に反すること」
という事らしいが、色をこれと同列にされるのは、私にとってはとっても侵害。
そもそも、善良な性的道理理念ってなんだろうね?
色はどんな人間にでも存在するものなのに、なぜそれを「善良な性的道義観念に反すること」とカテゴライズされねばならぬのか?
ストリップとは、単純に裸になって踊ってるだけのものだと思ってるからそう思うんでないのだろうか?
この法律やこの言葉の意味を作った人は何をもってして善良と善良ではないものに分けてるんでしょう?
私にはとんとわかりません。
単に裸になって踊るだけなら、なぜに70年もストリップが存在したのか?
そのもっと昔から、風俗というものはあり、裸を見るならそれだけで十分だったわけなのだが、それでもストリップというものが、これとは別に存在し、多くの著名人たちが足を運んでいた時代があり、多くのファンに支えられていた。
それを考えるなら、果たしてストリップを
風俗ってカテゴリーに一括りにしていいんだろうか?
疑問だ。
低俗なものは猥褻となるけど、崇高なものは芸術となると私は思う。
色とは人に必要不可欠なもので、
それはとても美しいものだと私は思っている。
元ストリッパー&振付師の観月真子こと藤倉瑞城です。