親不知抜歯三日目のアンパンマン

親不知を抜歯したのが
はるか昔のように感じる

イヤだイヤだ
と思っていても
終わってしまえば
人間は簡単に忘れる動物なのだ

親不知抜歯の三日目
朝起きて顔を見ると
抜歯した左側の頬が
アンパンマンばりに腫れていた

アンパンマンは
顔のアンパンをとって
困った子に分けてあげるのに
私には到底できない…
鏡を見るたびに
無駄な腫れだと感じてしまう…

抜歯の際に
もらった説明書きに
「抜歯後三日目が一番腫れます」
と書かれていた
まさか自分が当てはまってしまうとは…

鈍感なのか痛みを感じないのが唯一の救い

それにしても
マスクをする時代が到来したことを
今ほど有り難く思ったことはない
有り難き時代

顔の腫れはすごいが
朝から
首から下の身体が非常に軽い

ラクラクに動け
気分もウキウキ
朝から掃除も気持ち良くできてしまった

歯周病が
あったために
それをやっつけようと
私の身体は常に戦闘態勢だった
しかし
いくら戦闘態勢であっても
なかなか歯周病をやっつけるに至らず…
身体が
くたくたになってゆき…
いつしか
代謝も落ちていたようだ

顔の腫れが
ひいたら
今年も
あとわずかな
渓流釣りにでも行ってこようか…

顔は腫れ
気分は晴れ
の抜歯後三日目である

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?