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アルトフルート試奏の行方

昨年アルトフルートを試奏させてもらった時は、ちょっと音が鳴っただけで喜んでいました。 
もともと人様の試奏のついでで、最近アルトフルート買う人多いらしいし、ちょっと吹いてみたいな〜程度の気持ちでした。

でも今回は、購入も視野に入れての試奏…ということで心構えも異なり、気合をいれて吹き比べしてきました。

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アルトフルートに関する知識はほとんどないので、楽器屋さんにできるだけ色々なメーカーの色々なモデル(素材)を試したいと思ってますと伝えて、楽器を準備してもらいました。
揃えて下さったのは、メーカーP、メーカーS、メーカーMで、SとMは頭部管銀や管体銀など何種類かが並びました。

とりあえず試奏室で、順番に吹かせてもらいましたが、ひとりで吹いていても、自分では良し悪しが全然!わからない!!(笑)
どれも吹けば音は鳴るし、吹けるのは吹けるんだけど…という感じ。
この日はひとりで行ったので、アドバイスをくれる友人もいない。

「どうですか〜?」と様子を見に来た、店員のお兄さんに「さっぱりわかりません」と返事して、苦笑(失笑?)されてしまいました。

ちょうど良いので、そのお兄さんに私が吹くのを聞いてもらったり、メーカーごとの楽器の特徴を説明してもらったりしました。

お兄さん曰く、アルトフルートで人気があるのは、MとSだそうで。
Pは比較的に求めやすいお値段ですが、優しく柔らかく息を入れた方が良いそうで、思いっきり吹きこんでしまう私には向いてなさそう。(自分で吹いていてもそう感じました)
さらに、Sは管体が太めで息やパワーが必要。しっかり鳴らせるとアルトフルートらしい豊かな音色が鳴ってくれる。
Mは良くも悪くも、コンサートフルートの延長のように吹けるのが特徴だそうで、操作性が高くて扱いやすい、とのこと。

スケールなどをパラパラと吹いているだけではよくわからなくて、アルトフルートの楽譜をお借りして(移調ができなくて…すみません)、簡単な曲を吹き比べてみました。

しっかり鳴らすことを意識して曲を吹いていると、店員さんの仰っていることが実感できるぐらいに違いがわかってきました。

現時点で一番吹きやすいと感じるのはMの楽器。
もし本番が近々ならば、Mがいいかなぁと思いました。

一方で、今はそんなに吹きやすさは感じないけれど、なんだか惹かれる…と思ったのはSの楽器。
慣れていく過程で丁寧に音を作っていけば、きっと良い音になりそうと思えました。本番で吹くのは来年(2025年)で、まだ時間もあるし、Sの楽器がいいなぁと。
(ちょっと手の掛かりそうな方を選びがちなのは、いつものこと)

楽器のグレードについては、コンサートフルートだったら、(私は)総銀製を最低条件にしますが、アルトフルートは重さの問題もあるし、総銀は現実的ではないかなとは思っていました。

フルートの先生から、「フルートほど、たくさん吹くわけではないと思うので、購入しやすい値段のものでも良いと思いますよ」という言葉もあり、もし買うなら、頭部管銀製のものかな〜とほんのり考えていました。

楽器店のお兄さんがにっこり笑って言うには、「正直、アルトフルートで総銀である必要はないと思います。頭部管銀製でも良いと思いますが、予算的に可能であれば管体銀製にされると長く楽しめると思います」だそう。

楽器屋さんというのは、お高い(良い)楽器を上手に勧めて下さいますし(悪いことだとは思っていません)、言われるままに買うことはできませんが、管体銀だとそりゃいいでしょうねぇ。

自分が吹いてあまり違いを感じないのであれば、頭部管銀で良いと思って、Sの頭部管銀製と管体銀製を吹き比べてみると…
クレッシェンド/デクレッシェンドの幅や、思いきり息を吹き込んだ時に受けとめてくれる感じなど、管体銀製の方が良いんですよね。
やっぱり管体銀製の方が良いですよね…
困りますね〜w 

この日は購入する気で行ったわけでなく、お試しするという名目で行ったのですが、吹いてると欲しくなっちゃう。
さらに、アルトフルートはコンサートフルートほど出回ってる数が多くなく、次回来店した際に同じラインナップを揃えられるとは限らない…と脅されて(笑)
本番の予定も決まっているし。
楽器の値段もどんどん上がる一方だし。

いずれ買うなら、早く買う方が良いよね!

と購入することに決めました!(理由はいくらでも作り出せるw)
大きな買い物に動揺しつつも、アルトフルートとも仲良くなるのが楽しみです♡⁠(⁠>⁠ ⁠ਊ⁠ ⁠<⁠)⁠♡

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ちなみに、帰宅後。
家族に「楽器…買うことにしちゃいました」と報告したら、「試奏に行くって言った時点で、買うんだな〜と思ってたよ」と笑われました。
買わないわけがないと思っていた、と(笑)

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