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THE W 2023 感想

第7回目だそうです。
月日は経っている。
そしてチャンピオンになった人たちはなんだかんだで、ちゃんと活躍している。
もうすでに活躍してチャンプになっていたとしても。

M-1準決勝と決勝の間にあって、
「うううん、ちょっと気が散るわね」
と思いつつ、見始めたら、
やっぱりあってよかったな。おもしろかった
紅しょうがが優勝して
紅しょうがのラジオ聴くためだけにRadikoの全国課金をしていたので、
すごくうれしい。
過去の記事をさかのぼってみると、「へー、こんなことあったんだねー」ということが多いので、備忘録的に感想を書いておきます。

↓去年の感想


↓2021年の感想

去年はまとめちゃっている。
裏配信のさらば青春の光の森田さんが疲れ切っていると書いている。
今年も、どんどん、しぼんでいっていた。お疲れ様です。

Aブロック
・マイアンツ
シンデレラのストーリーに乗せて、
ギャグをしていくコント。
見やすくてよかったです。
面白いし、ちゃんとしているし、見直しました(というほどよく知らなかったかも、ですが)
ギャグで勝ち上がるのって狭き門だろう。
すごいことだ。
情報量が多いので、理解するに頭結構つかう(私だけかも、中年だもんでね)

・はるかぜに告ぐ
ニュースターかも。
なじみやすいかわいいふたり。
漫才上手い。
寄席にいかない人間にとっては目に映らない
私たちの延長線上にいるような女性による漫才が
全国ネットのテレビでちゃんと人の目に触れることは大事です。
ありがとうございます。

というか、ここで勝ち上がり方式ということに気付く。
わずかな差ではるかぜが勝つ。

・スパイク
ここでいったんホッとしたかも。
前の二組がフレッシュすぎて、
そっかもしかしてこういう大会?
と感じていたところに
抜群の安定感。
ジムの体験入店のコント。
松浦さんファンなので、活躍するといいな、といつも思っています。
森田さんの番組名の間違いをワイプでしっかり正していた。
肝が据わっている。
勝ち上がれて本当に良かった。

裏配信につなげて、
ニューヨーク嶋佐さんの副賞発表が中継ぶちぎられていました。

・やすこ
回文のフリップネタ。
こんなポップなのに、
内容がシュール。
複雑な魅力を持っている。
いまやお茶の間の人気者ですものね。
人としてのかわいらしさが、ますますです。

このブロックで勝ち上がったのはスパイク。

Bブロック

・ハイツ友の会
陶芸家をインタビューするネタ。
彼女たちのネタや切り口の悪さが、すごく好き。
コントも漫才も最高なんだけど、
もう一本はなんだったのかな、と気になるところでした。

・紅しょうが
相撲部屋の出待ち。
なんじゃ、このコント。
おもしろい。稲田さんの面白さが出ていて最高。
紅しょうがのコントのいいところは、
というか、他とちょっと違うところは
設定、掛け合い、ワードが面白いうえで、
お話の中にうねりがあることですよね。
今回は熊本さんの取り組み申し込みから、髷を、、、。

ハイツ友の会がコメントで稲田さんの私服をいじるところ、
両者の「らしさ」を出していて、すごくよかった。

・変ホ長調
手土産の漫才。
これがまた見れてうれしいねえ。
共感性が強い。
変ホ長調と阿佐ヶ谷姉妹の合同ライブをすごく前に行ったと思うんだ。
どれくらい前だったか、思い出せないんだけど、かわってない。
哲夫さんのコメントがよかったです。
これ以来、ガーゼマスク見るとカイワレ大根、思い出す。

話それるけど、
審査員にいる麒麟の川島さんがM-1で一緒になったとき
全然口きいてもらえなかった
という小田さんに「人見知りが出て」と川島さんが返して
「おや」と思っていましたら、
裏配信で「そらなあ」「話さへんやろな」と森田さんもニューヨークもニヤニヤして
屋敷さんが「変ホ長調さんのほうが大変だっただろうけど」というニュアンスで(正確には覚えていない)フォローしていました。
つまり出場者みんながとがり散らかしてた、当時のこっわいこっわいM-1の裏側で、人見知りが出て話さなかったというのは違うよね。
きっとあからさまに無視した、みたいなレベルで「口をきかなかった」んだと思う。アマチュアなんかと。ってことよね、と勝手に邪推した。
川島さんは、ラヴィットで今は仏様みたいな優しいスタンスですけど、
ラジオなどを聞いていると、その、とがり散らかしの内面はまだ存在している、と思っています。でないと、大喜利やコメントでのあの鋭さは出るはずがない。
それた話が長かった。すいません。

・梵天
姉妹漫才。
ダイエットアドバイザー。
妹のしゃべり方が個性的でいいな。
あのテンポのままでいてほしい。
ツッコミも上手で、ふたりにもっとベテランになってさらに貫禄が出たら、
もっと面白くなりそうです。
標準語だけど、邪魔に感じない。
M-1予選動画でも、あら、面白い
と思っていたコンビで、
でも2年目と知らなかった。

ここで、友近さんが稲田さんのスカート丈を指摘して
それを梵天が受けて、「スカート丈をもっと短くしていきます」と
言っていたことも残しておきたいです。
紅しょうがが勝ち上がり。

Cブロック
このブロックがマジでお気に入り。
最高のブロックだったな。ここがあったから今年は最高だった。

・ゆりやんレトリィバァ
エアハムスターショー。
なにやっているんだろ。ケイティ・ペリーをBGMにさ。
最後のオチも
なんで?ってなった。
すごい根性です。
天才すぎる。

・ああ~しらき
妖怪角刈りおばちゃん。
二回目みたんですけど。
これから起こることを知ってから、
煽りVTR見ると、
そこから笑ってしまいます。
最初のセリフ
「どうもみなさんごきげんよう」
から始まるんですね。とても上品。
私は、しらきさんのファンなんで、すごいよかったです。
ゆりやんさんもしらきさんも、
あー時間を無駄にした!ってことに
用意して練習して、ってところから考えると
うれし笑いしちゃう。
練習不足って言われていたことも面白かった。

川島さんのコメント
「どっちも負けっていうのあるんですか?」が最高でした。
こういう目線があって、笑いとしてすべてが受け入れる世界であれ。
そしてまさかしらきさんが勝ち上がり。
丁寧にお礼をいうしらきさん。ずっと面白かったな。
いないハムスターより、いる角切り。
という塚地さんの名言も出ました。

・ぼる塾
4人漫才。ミート田辺。
はじめて4人バージョンみたのですが、
自然。違和感がないの、すごいな。
勝ち上がったし、酒寄さんが戻ってきてうれしかった。
でも気づいた。
人が増えると台本感が増す。
ぼる塾の場合は、元の漫才からそんなに変わっていないんだが、
どこが違うかとあえて言うならそれだ。
それで思いつくのは、
ダウ90000に感じている違和感は、これだったのかもしれん。ってことだ。
芝居っぽいなぁ、ってM-1予選動画見ていて思ったので。
人が増えれば増えるほど、掛け合いが非日常になる。
現実では四人で話している場面において、しゃべる内容の均等性はない。
人の話終わるのをいちいち待って、自分のターンとして話すこともない。
漫才コントが変、とは言われない時代がきたので、
そこももしかしたら気にならなくなる未来が来るのかもしれません。
ぼる塾の場合は、だからといって、悪くなかった。
ただもともとあんりちゃんの口が悪くて自然なツッコミが
私はすごく好きで
このシステムをとるなら
そこを生かすのはむずかしいのかもしれん、と思った。
はるちゃんと田辺さんはそのままだった。
酒寄さんはいつも良い。変わってなかった。
うれしいものですね。

・エルフ
ぽてぽて配信。
人への思いにあふれたエルフっぽいコント。
本番でカラコン外すの、すごくない?
お笑いに全力で振り切るギャル芸人の荒川さんのかっこよさを見た。
リアクションが「うぇーい」なのも、いいよね。
「なんだよそれー」とか言わない。
言葉にしない。ギャルの言葉で突っ込んでいる。

そしてエルフが勝ち上がりました。

最終決戦

・スパイク
ブラックソックスガール。
小川さんの言い方やキャラは他にいない。
ちょうどいいムカつき加減の女子で、
このキャラでいろんなシチュエーションのコントがあって、
とても好きなんです。
でももしかしたら、
話としてのプロットの面白さみたいなものが
ここんところのコントに求められていることなのかもしれず、
もしくはそれをカバーするのに、ぶっ飛んだキャラを登場させて目立たなきゃ、なのかも。
そう考えたところで
サルゴリラはそういえばそんなのなしで優勝した、と思いに至る。

・エルフ
ホストクラブの漫才
ギャル占いをどうしてもやりたかった
って、YouTubeの配信で言っていたので、
ホストのやつだっただよね、と思って見直したら、
最初のところだった。明るい。
つーか、ギャルのギャグをめっちゃ入れ込んでいた。
ギャグ漫才じゃないか。

・紅しょうが
パンツのコント。
めちゃくちゃあるあるで、すごい面白かった。
これこれー
だからずっと単独買っていたのよ。
すごく近いところで笑いが作成されている気がする。
笑いの濃度が高いし、
身に覚えのあることだから面白い。
対義として身に覚えのない面白さは
ジャンプ漫画のネタとかなんだろうけれど。
グラップラー何ちゃらって漫画のとこ
いつも耳をミュートにしてる。
だからマヂラブのANN0とか40分くらい音として聴いてる時ある。

結果、7代目優勝は紅しょうが。
肩を組んで涙をこらえているふたりが
かっこよかったですね。
「今日がクリスマスや!」
も最高の優勝コメントでした。
熊本さん、クリスマス楽しみにしていましたもんね。
もともと人自体がすごく面白いふたりなので、
やっと売れる予感がしてうれしい。

そして、
「唯一おもしろくなかったのが」と川島さんがコメントされたように
フットボールアワー後藤輝基さんから急遽変更になった司会の山里亮太さんが、
もういろんなところでほめられているように、
すばらしかったです。
安定感、配慮、ちょっとしたワードセンス。
生放送の決められた時間内で、やること決め事が多い中、
ストレス+集中がもっとも求められる過酷な状況。
そつなくやったうえで、面白さを足せるなんて、
相当な能力だ。
それを存分に山里さんは発揮していました。
賞レースといえば、今田耕司さんが長いこと私の一位だったんですが、
今年のTHESECONDで松本人志さんがそれを私の中で上回って
やっぱり松ちゃんってすごいんだな、って思っていました。
松ちゃんは、東野さんという司会がいるうえでの立ち回りなので、
厳密には立場が違うんだけれども、
それでも生放送、秒数で決められたコメントを瞬時に、そしてその後の出場者に配慮しつつ、受けて投げて、審査員とかよりももっと高度で自由にやっていた。
そもそも賞レースの司会、コメントする立場に選ばれること自体が、
まれなので、そんなにチャンスはないんだろうけれど、
山ちゃんはそれに並ぶくらい良かった。
ABCお笑いぐらんぷりの司会でもすごいなあ、って思っていたんだけど、(藤井隆さんもよかったですよね)
今回はそれに輪をかけて、すごかったな。なんで、そう思ったんかな。

はい。
そしていよいよ、M-1ですね。あと半月で今年が終わるなんて信じられません。

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