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私のエレパレ的話

知っている人も多いかと思いますが、
ニューヨークのYouTubeチャンネルで公開された以下の動画をご存知ですか?

2時間のインタビューだけでつなぐドキュメンタリー風作品です。
めちゃくちゃ面白いです。
芸人さんのことを知っていたら、もっと面白いですけど、
知識なくても楽しめる。
お笑いとか芸人とかじゃなくて、
なにか超えてくる作品です。

ミステリー的要素もあり、ハラハラワクワクで
時間があっという間に経ちます。
ぜひ見てみてください。

挿入歌も最高です。
これから、どんどん広がって、話題のものになると思うので、
マウントを取る意味でも書いておこう、と思います。
もちろんいつ見てもいい。
むしろこれから見れるなんて、うらやましい。

ここからはネタバレ的なところも含めた感想と私の話です。
なので、みんな見たよね、っていう前提で書きます。

最初にエレパレを創設したメンバー
ワラバランスの宮崎さんともう一人(元芸人)の方に共感しました。
平坦な道のりではなくNSCに入った
みんなよりちょっと大人な二人の気持ちが、
せつなくて、めちゃくちゃわかって、
ねじれやこじれの源はここなんじゃないかな、って思っています。
一軍に入っているっていう優越感とか、
キラキラした感じとかが楽しくてしょうがなくなったんではなかろうか。
そこにいろんな人の思いが乗っかっているのがエレパレです。
これ、NSCがお笑いの学校じゃなかったら、
こんなにいじられることもなく
封印されることもなく、
そして結果として、
この2時間の作品もなかったのではないか、
と思います。
よいバランスと奇跡で出来上がっている。
そう考えたら
感謝しかないわ。

私は、
不登校で性格ねじ曲がっていてお笑いだけ見ているデブでアホなロクでもない女子学生だったので、
大人になってからの青春への憧れが実はとても強かったんだな、
って気づく出来事がありました。

五年前くらいですかね、失業手当でいける職業訓練に行ったんです。
四十人くらいで大学で授業を受けていて、
同世代(三十五歳前後)のお友達ができて、めちゃくちゃ楽しかったんですよね。
男子とまともに話したことなかった学生時代だったのだけど、
もうみんな大人だし変な意識もなく、
見ていたものが一緒だから話も合うし
ただただ毎日ノーストレスで学校に通えることが新鮮で
学生生活を追体験した。
お昼みんなでお弁当のおかず交換したり、
カラオケ行ったり、映画見たり、好きな音楽勧め合ったり。
ある日、楽器が得意な人がいて、
ギターを学校に持ってきたんです。
放課後、おもむろに芝生で引き出して、
青春じゃん、って思った時、
私、我に返ってしまったんですよね。
三十五歳のおばさんが芝生でギター弾いてもらって歌うの、だいぶはずいだろって。
というか、照れが先行してどうしてもそこで唄えなかったんだよな。
スピッツのチェリー。
あれ、恥ずかしがらずに歌えていたらなぁって、
今でも時々思うんだけど、
思えば、あれエレパレだったわ。
エレパレチャンスでしたよね。
あぶな。いや、あぶないのか? 
乗ればよかった気もする。 
その学校の人たちとは、今でもご飯食べに行く人がいたり、
その後もめて連絡とれなくなった人もおり、
恋があったりして、
なんやかんやエレパレだったんですけど、
いい思い出。
エレパレは若い時だけのものだけじゃないです。
いつでもチャンスあるよ。
あの時のことは神様がくれた青春と思っています。
宮崎さんの横顔見ていたら、そんなことを思い出した。
こうなる未来なんて考えなかったと思うんだよな。
あの一瞬の輝きだけがすべてで。

感想とか、もっとうまく書けるといいんだけど。
エレパレ、最高だよね。
これがニューヨークのチャンネルで見られること
監督の奥田さんに感謝したい。

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