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私が会社員を辞めるまで 〜#3 手放す勇気をくれたもの 〜

3回に分けてお伝えしてきた会社員を辞めるまでのマイストーリー。
今回は3回目、最終記事になります。

仕事がどんなに辛くても
週末は地元の海と山に囲まれた暮らしにとても癒されるようになり
少しづつ自分のことを考えるようになりました。

私の好きなことはなんだろう。
私の得意なことはなんだろう。

自分の棚卸しをしました。

その結果
もう一度しっかりアロマを勉強したいと思い
インストラクターの資格を取りました。

香料研究室で仕事をしていた頃、
香りをつけるのが嫌だった理由がアロマを勉強してわかりました。

合成の香りも多かったから、というのもあります。
植物が持つ本当の力をわかっていなかったのです。

天然の精油はその植物が生きていくためのものです。

そのサバイバル能力を上手く暮らしに生かしていくことで
心身のバランスを取り、自分らしくイキイキと生活していく。

旬の植物から抽出したエッセンスと
これまでの化粧品会社での経験と知識で
市販のものでは得られない
その時の自分に合った、寄り添ってくれる手作りのコスメを作るようになりました。

そして念願だったリップクリームも出来上がり
皮膚科通いも無くなりました。

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手作りのコスメを探求していくと
手作りの石けんに出会いました。

石けんで顔を洗うなんてとんでもない!
肌がつっぱって、かさかさになりそう!

すすめられても、なんとなく気が乗りませんでしたが
とりあえず体から洗ってみました。

肌がつっぱるどころか、ツルツルになりました。

長年、手荒れにも悩んでいて
食器洗いには必ず手袋をしていました。

食器洗い洗剤も手作りのものに変えると
手袋を使用することもなく、手荒れも治っていきました。

私はおかげて大きなストレスから解放され
毎日のちょっとしたことが楽しくなってきました。


もしかしたら、私のように困っている方がいるかもしれない。
いつも誰かのために頑張って自分のことは後回しにして
そのストレスにも気づかずに、諦めて過ごしている方がいるとしたら。。。

それをお伝えしないのは罪!


2年前に週末に手作り石けんとアロマコスメの教室を開くようになりました。

好きなことを始めた私を家族も応援してくれるようになりました。

いつかは副業ではなく本業にしたい。
その思いはどんどん強くなり

「いつか」は「いつ?」

でも変化を恐れる脳がブレーキをかけます。
「暮らしていけるの?」

間違いなく、会社員をやめれば収入は激減します。

それでもやりたいこと。
残された命の時間は会社員をしていくことに当てるの?

お金は頑張れば、取り戻せるかもしれない。
でも時間だけはもう戻らない。

私にとって本当に大切なものはなんなのか?

お金ももちろん大切です。
でも手段でしかない。

家族が幸せであること。
それはまずは自分が幸せになること。
自分を大切にすること。

昨年秋に主人とも相談し、会社員を辞めて
一緒に会社を立ち上げることを決めました。

会社に退職の意思を伝えてから半年後。
5月末をもって長年続いた会社員生活を終わりにしました。

会社を辞めるタイミングと同時に世の中の状況は大きく変わっていました。

対面でのレッスンはできない日々が続きましたが
オンラインレッスンに切り替えたおかげで
いろいろな方と出会いました。

私と同じように唇が荒れてお困りの方
「会えて良かったです!」

そう言われて胸が熱くなりました。

私には人の人生を変えることはできないかもしれません。

でも変化は起こせます。

私の場合は肌荒れという体のストレスをなくすと
心も変わりました。

ウィリアム・ジェイムズ(アメリカの心理学者)の有名な言葉

心が変われば行動が変わる。
行動が変われば、習慣が変わる。
習慣が変われば、人格が変わる
人格が変われば運命が変わる。
運命が変わると人生が変わる。

全ては自分次第。

そして、目の前に起こることは全て必然。
大好きだった資生堂を止むを得ず退職したことも
その時は悔しかったけど
そうでもなければ私は一生
自分を無視してブランドを着ていた人生だった。

これまで務めた会社が私に多くのことを教えてくれました。

「良いものを良い人で」
閉鎖してしまった工場のスローガンです。

言いかえれば、良い人でなければ良いものは作れない。

その上で、自分に与えられた役割を考えました。

市販の化粧品では得られないもの。
それは自分らしさのエッセンスを入れていくこと。
目の前にいるたった一人の人と向き合えること。


自分を大切にしていくことで暮らしも、
きっと人生も変わります。

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そしてこれからも自分自身を磨いていきたい。

そうすれば自ずと良いものを作っている自分がいると信じています。

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