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歯に水銀が? ガムはガムでも危険なガム

「アマルガム」という言葉を聞いたことがありますか。

お菓子の「ガム」ではありません。
「アマルガム」とは、水銀を含んだ金属のことです。

扱いやすいという理由で、数年前まで、歯の詰め物として使われていました。
近年、水銀の害が言われるようになり、アマルガムは姿を消しました。

◆アマルガムは安全なの?

アマルガムに含まれる水銀は、有機水銀と異なり、
比較的安全と言われていますが、本当にそうでしょうか。

534名の小児を対象に、アマルガムを使用した群樹脂材を使用した群
5年間追跡調査した研究があります。

結果は、アマルガム群の尿より高いレベルの水銀が検出され、
知能指数(IQ)がわずかに低下していましたが、
腎臓の機能に異常はなかったとのことです。

この結果より、米国歯科医師会は「アマルガムが有害とは言えない」と述べていますが、そうでしょうか。
「子供への有害金属の影響は強い」と考えるのが妥当でしょう。

たとえ量は少なくても、水銀や鉛、アルミニウムなどは
乳幼児の精神発達に有害である
との指摘もあります。

◆何十年も前に詰めたアマルガムは大丈夫?

体内に取り込まれた水銀は、便、尿、髪の毛などから排出されます。

歯に詰めたアマルガムと、髪の毛の水銀濃度を調べた研究があります。

結果は、アマルガムを詰めた歯が多いほど、
髪の毛の水銀濃度が高く
なっていました。
また、年齢が高いほど、髪の毛の水銀濃度が高くなっていました。

歯に詰めたアマルガム中の水銀が溶けて、体に取り込まれて、
その量は、加齢と共に増えていることが分かります。

大昔に入れたアマルガムが、何十年も経って病気を引き起こすことがあり得ます。

そんな怖いものが口の中に入っているのは気持ち悪いものです。
歯科で取り除いてもらった方がよいでしょう。

参考文献
梁洪淵、斎藤一郎:「歯科領域における有害金属の全身ならびに口腔への影響」,アンチ・エイジング医学 4(6): 740-746, 2008

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