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かぶれる「ウルシ」「ハゼ」の見分け方
◆「ウルシ」と「ハゼ」はかぶれる
かぶれる植物の定番は「ウルシ」でしょう。
「ハゼ」も「ウルシ」の仲間であり、かぶれやすい植物です。
かぶれやすい品種は「ウルシ」「ヤマウルシ」「ツタウルシ」「ヤマハゼ」「リュウキュウハゼ」です。
ウルシを触ってもすぐには赤くなりません。
2日後、手や腕、顔が赤くはれ、水ぶくれができ、汁が出ることもあります。
60歳代の男性。庭木の剪定をするたびに顔や腕が赤くなり、かゆくなるとのことです。
詳細に尋ねてみると、庭にハゼの木がありました。
![](https://assets.st-note.com/img/1658580330615-ZNmUZuzF6l.jpg?width=800)
小学生の女児。顔に発赤がたくさんできて、腫れてきました。
尋ねると、公園で葉っぱでままごとをするのが好きだそうです。
その葉っぱがウルシだったのでしょう。
ウルシのパッチテストが陽性でした。
![](https://assets.st-note.com/img/1658580373799-obvHHbytAO.jpg?width=800)
「ウルシやハゼはかぶれる」ということを知っていても、
どれがウルシで、どれがハゼなのか。
それを知らなければ避けることができません。
◆茎が赤い植物は要注意
植物の葉について簡単に解説いたします。
葉を分類すると、「単葉」と「複葉」に分かれます。
「単葉」とは、枝から1枚の葉が出ているものをいいます。
「複葉」は、複数の葉をつけるものをいいます。
ウルシやハゼは、複葉の中でも「羽状複葉」といい、複数の葉が集まって羽根のような形をしています。
![](https://assets.st-note.com/img/1658580484839-3enub0LImO.jpg?width=800)
もう少し詳細に見てみましょう。
ウルシやハゼは「奇数羽状複葉」といい、先端に1枚の葉をつけていて、中枢に向かって対の葉が並んでいます。
先端の1枚の葉のため、全体で葉の数は奇数になります。
葉がついている茎を葉柄といいますが、時期によって葉柄の根元が赤くなります。
キャンプにて、「奇数羽状複葉」で、茎が赤い植物を見かけたら、
近づかないようにしましょう。
参考文献
1)関東裕美:「植物による接触皮膚炎」,MB Derma. 270: 1-5, 2018.
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