レイ・オーバとジャンヌ・ドラニエスの特徴を考えてみる②[プロモレイオーバ編]
前回の記事はこちら
さて、前回はプロモーションカードではないレイさんを振り返っていきました。
今回は、プロモーションカードのレイさんを振り返っていきます。
前回同様、バトルスピリッツwikiの【名称:「レイ・オーバ」を含むカード】ページの掲載順に見ていきましょう。
まず最初のプロモーションカードは[聖剣の乙女]のレイさん。
カード名にもなっているチーム【セイクリッドソーズ】の初登場でもあります。
このカードの特徴は、チーム指定の条件付きアンブロ付与と、Lv2からの条件付きボトムバウンスです。
条件付きアンブロ付与は、「きぐるみペンタン」を合体したスピリットも対象となるのですが"BP10000以下のスピリット"からしかブロックされないので、普通にアルティメットにブロックされます。BP10000も、登場当時は広めの範囲でしたが、基礎BPが向上し、更にOCによるBP増加もある現代バトスピにおいては少し厳しい範囲だと思います。
Lv2からの効果は、登場当時は存在するセイクリッドソーズが6種類しか無かったのでほぼ全員揃えなければいけなかったのですが、初登場から6年が経った今ではリバイバルの私服レイさんを筆頭にセイクリッドソーズが大幅に増えています。幸いこの効果の対象はセイクリッドソーズなら系統は指定されていないので、チーム統一デッキなら十分に仕事をしてくれると思います。
先程のセイクリッドソーズの流れを受けて登場した[放課後の約束]レイさん。
こちらは効果がひとつのみです。
召喚時にデッキトップを2枚オープンし、対象チームのスピリット1体を踏み倒し、自身を回復、残ったカードはデッキトップに戻す効果と、書いてあることは詩姫だとよく見るテキストのオンパレードです。
が、このカードは踏み倒し対象のチームの幅が広く、召喚時効果もきちんと発動できる点も優秀です。
そうしたときこのスピリットは回復する、というテキストは、当時の最新効果であった【フレンド】との兼ね合いなので、今となってはほぼ無意味なテキストと言えます。無論、フレンド軸のデッキだと非常に使い勝手の良いスピリットですが。
詩姫2冊目の画集プロモで登場した問題児[詩姫学園]のレイさん。
詩姫史上3人目の【神煌臨】を持ち、ソロステージが存在するレイさんにはありがたい煌臨札です。
と言っても煌臨中を条件とする効果を持たないので、オンステージやショーアップといった踏み倒し効果で出しても問題ないようにデザインされています。
召喚/煌臨時に相手スピリット2体を無条件でボトムバウンスする効果は攻めにも受けにも使える良い効果ですが、Lv2からの効果との兼ね合いで基本的には受け札として使われる印象が個人的に強いです。
Lv2からの効果で、詩姫の合体スピリット全てがアンブロ効果を持ちます。先程の[聖剣の乙女]や後述の[クリスマスパーティー]と違い、こちらはアルティメットからもブロックされない効果です。
この効果があるおかげで、ある程度ブレイヴに自由度が出るといえるでしょう。
アクセルを持つ[チョコレート大作戦]のレイさん。
肝心のアクセル効果のBPラインが絶妙に低く設定されていて、純詩姫構築だとなんともいえない性能をしています。全体的にBPラインの低い詩姫限定戦では活躍が見込めます。環境で使用を検討するならば黄NEXT辺りと組ませると面白いかもしれません。
もうひとつの召喚時効果も、[学園制服]が同じ事をできるので、コストが同じかつアタック時効果が優秀、という点で、[学園制服]の方が採用率は高いと思います。
ミラージュ効果を持つ[ハロウィンパーティ]。
ミラージュ効果はドローステップに手札のレイさんを破棄することでドロー+1という、「凍れる火山」系の手札増加メタを掻い潜りつつ手札補充ができる効果です。破棄したレイさんを「戦国フェスメインステージ」で回収したり、「[白黒幻奏ジャンヌ・ドラニエス]」で踏み倒し召喚したりと、このミラージュ効果から更なる動きに繋がります。
スピリットとしても、Lv1からの召喚時効果で黄色でありながらコアシュートを行い、消滅したら手札からブレイヴを召喚できる、と強力です。
前回紹介した「[シャイニングソング]レイ・オーバ」と組み合わせると、1ターンキルも可能なカードとなっています。
詩姫初のプレバン商品で登場した[クリスマスパーティ]。
こちらはかつてレイオーバデッキを組む上での最大の障害(金額的な意味で)と言われていましたが、現在では再録のおかげで高くてもワンコインで買えるようになりました。
Lv1からの召喚時効果は、カードプールが増えれば増えるほど強みを増していくと個人的に思っています。登場当時は「[クリスマスパーティ]ジャンヌ・ドラニエス」とのワンショットくらいしか有効に扱える機会が無かったのですが、現在ではこのカードから「[スターフェス]レイ・オーバ」を召喚して耐性を得たり、「[レイさんロックオン]ジャンヌ・ドラニエス」を召喚してエクストラターンに繋げたりと、臨機応変に対応できるようになったと感じます。
Lv3の永続効果が、スピリットからブロックされない表記な点が少し惜しいなと感じますね。
レイジャンヌ振り返り記事、レイさん編の最後を飾るのは、現在のレイオーバデッキで1、2を争う高額カード[学園祭プリンセス]です。(もう1枚は先述の[詩姫学園]です。)
このカードは2つの効果がどちらもレイオーバデッキにおいて有効に働き、5コスト3軽減という素出しを視野に入れても安いコストから非常に高いパフォーマンスを発揮してくれます。
まず1つ目の召喚時効果ですが、デッキトップ3枚をオープンしその中の「レイオーバ」とブレイヴカードすべてを手札に加えます。任意効果なのも地味に優秀で、相手のバーストやカシウスケア、そもそも手札が十分整っている時などに発動しない事を選べるのは強いと思います。
Lv3からのアタック時効果も、アタックした時点で相手スピリットを手札に戻し、そのうえで自分が合体していれば同名以外のレイオーバ全てを回復するという豪快な効果を持っています。この効果はターンに1度の制約がないので、プロデューサーリリの神技などで回復するともう一度レイオーバ全回復が可能です。
以上で、全てのレイさんを振り返ることができました。
ブレイヴの扱いに長け、踏み倒し手段が豊富でアルティメットを対象とする効果も備えている、と様々な効果を持っていることが分かったと思います。
また、学園祭プリンセスの存在が単独デッキの安定感を高めていることは確かで、高いだけの理由がしっかりあるなと思いました。もちろん絶版カードだから、という点もあるとは思いますが、これは詩姫を組む上で避けては通れない(ことも無いかもしれない)点なので割り切りましょう。
次回から2回に分けて、レイさんの元ストーカー仲間の「ジャンヌ・ドラニエス」を振り返っていきます。
詩姫界随一のネタと実用性を兼ね備えたテキストが多いので、今から改めてそのヤバさを受け止める覚悟をしておきましょう←
ちなみに筆者の推し詩姫でもあるので、レイさん以上に主観が入ってしまうかもしれませんが、ご了承ください。
それでは、また次回。
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