メモ(リアルとフェイクの間に)

このお話は、あきらかに作っていますよ、というものであれば、その作品の中に極悪非道な振る舞いをする人がいても、見る側の人間はこれは作り物であることが前提になっているから、安心して心を揺さぶられることができる。ときに、迫真の演技だったりすると、演じている俳優さんのイメージが固定されてしまうこともあるが、それでも、作品は作品、ご本人はご本人と私たちは基本的に線引きをする。

リアリティーショーの場合、番組の中の人とご本人が同じであることが前提になっているので、見る側の人間は番組の中の人を近しく感じそれが人気がでる一因になっているのだと思う。なので、番組の中で極悪非道な振る舞いをすればそれはそくご本人の意志下での振る舞いと思ってしまうため、現実世界での出来事として、誹謗中傷をしてしまうのだろう。

わたしは元来、リアリティーショーは苦手である。リアルですよ、と謳っていてもどうがんばっても番組をつくる人、出演する人達の、見られるものをつくってしまおうという意図がすけてみえるのが、あまりあわないのだろう。

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