キャリアプランって必要ですか?

1. いただいた質問

キャリアプランをすることがなぜ良いのでしょうか。大事なのは分かっているつもりですが、プランニングしたものとは別の楽しさを見つけることが多い生き方をしている身にとって、キャリアプランの重要性は相対的に下がるような気がしています。

確かに、自分の人生において、楽しい経験を積み重ねている状況にある方にとっては、キャリアプランを作成するのは無駄な行為に思えますね。

2. キャリアプランを通して実現したいこと

「自分の人生がどういう状態だったら、最高に幸せ」と思えるかを描き、その方向へ自分の身を置き「最高に幸せ」な自分を手に入れること。

これが、私なりに思うキャリアプランの目的です。

ちなみに、「最高に幸せ」っていうのは、「自分に無理なく、ご機嫌な状態」っていう感じです。

実際にプランを作成する場合には、以下3点を理解して作るとよいと考えています。

① 自分のアイデンティティを理解すること
② 家族、組織、社会といった環境の変化、ニーズを理解すること
③ 自分の役割を理解し行動に繋がること

ここで大事なのは、独りよがりではなく環境ニーズと調和した上で「最高に幸せ」な自分が実現できるかということです。そして、自分も周辺環境も変わっていくのは当たり前ですので、キャリアプランは時々、点検しアップデートしていくとよいと思います。

3. キャリアプランした方がいい?

まずは自分の人生がどういう状態だったら、最高に幸せ」がイメージできていない人や、その方向に歩みが進んでいないと感じている場合は、今から10年刻みくらいで自分の生涯を終えるときまでの自分の人生を想像してみるといいのではないかと思います。

質問して頂いた方のよう「常に楽しい(最高に幸せ)」状態に自分の身を置くように行動できている方は、優先度は低くていいと思います。でも、キャリアについて言語化することは、自分の状態を点検したり、新たなチャンスを獲得することにもつながっていくので、やっておいて損は無いと考えています。

しかし、キャリアプランを作るのは、自分自身と向き合い精神的にもハードな作業です。逃げ出したくなってしまったら、私たちキャリアコンサルタントを頼っていただきたいと思います。