大人になった時に楽するために

大人になった時に楽するために。

大人になった時に楽するために、今頑張るんだよと言われて、
子どもの時から頑張ってきた。

大人になった今、
まだ頑張ってる。

あれ、なんでだ。
何のために頑張ってるんだ?どこに向かってたんだ?ーーーー


私は子どもの時から、いい子だったと思う。

親から言われたこと、先生から言われたことは、結構聞いていたと思う。
そりゃ、全てじゃないけれど。


私が携帯を持ち始めた高校生の時、
父に食事中は携帯を触るのは止すように言われた。
携帯依存症などを心配して、せめて食事中は食事に集中しようねということだったと思う。
それを私は律儀に守った高校、大学。

大学時代から一人暮らしをし始め、バイトや部活が忙しかったため、実家には盆正月くらいしか帰ってなかった。
そして、就職して実家に帰ったある時、
父が食事中に携帯を触っていたのだ。私は驚いた。
父が、私にしないよう言っていたことを
父が、していたからだ。

母に言うと、あれ、お父さんいつもよ、と言われた。
私が父に言われて守っていたことを、父は忘れおり、なおかつ、私が高校、大学と通っていた間に、父の中での良し悪しは変わっていたようだ。


そんな感じで、
子どもの時言われたことで、
印象に残っていることのいくつかは、
今も守っている。

そして、大人になって、社会の当たり前が変わり始めたことで、こう言われるのだ。
それ、もう守らなくていいよ。

私は拍子抜けする。
何のために頑張ってきたの。


その中の一つに 頑張る ことがある。

諦めるな、がんばれ、途中で投げ出すな。
そうして、子どもの時に言われてやってきたことは、頑張るという名の我慢をすることだ。
我慢をすることが頑張ること。

でも、それは、大人になった時の、いつか、のために頑張っていた。

大人になった時のために、今は頑張って勉強をしよう。
今は頑張ってみんなと仲良くしよう。
今は頑張って部活をしよう。
今は頑張ってバイトをしよう。
今は頑張って就活をしよう。


大人になった私は今、気づいた。
大人になった私は今も、頑張っている。

大人になって、頑張り続けることに違和感と限界を感じてきて、そこで初めて頑張らなくてもいいなら私は何がしたいんだろうと思った。
自分の心の声を聞こうとして、耳をすませてみるけど、いつかの未来のために押さえつけられた、我慢させ続けられた気持ちは、
もう我慢することに慣れてしまって、今更出て来いって言われも、そんな気持ち忘れたよって言われてるみたい。

大人になった時楽するために、なんて言われていたけれど、そんな時は本当に来るはずだったんだろうか。
私が大人になった時のためにと思っていたそのいつかは、本当に来るはずだったのかな。

私はこれから、

来るかわからない いつか を待つのではなく、自分の望む未来を選びにいかないといけない。

それは、ポジティブなことでもあるかもしれないけれど、逆に

頑張ってるけれど成功しないは言い訳にならないということ。


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