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「いわゆる腰痛症」に対する物理療法を用いた「判断と施術」

こんにちは!ライターのハナウエです。

今回は「いわゆる腰痛症」に対する物理療法を用いた「判断と施術」という内容でお届けしたいと思います。

あくまでも「花上流」(爆)という内容になりますので予めご了承ください。

「いわゆる腰痛症」という言い方ですが、今回の定義は下記とさせていただきます。

・外傷などの明らかな原因が無い※1
・X線画像においても異常が認められない※2

という定義とさせて頂きます。

※1 明らかな原因がないものに関して、接骨院では療養費支給申請の対象範囲に準じて対応すること。

※2 接骨院、治療院が初検の場合は画像による確認はできないため、この項目は院の判断により骨折やその他疾患が無いと判断したものを仮定する。

更に、この内容で

・急性のもの(受傷後3日以内)

・慢性のもの(受傷日がよくわからない1ヶ月以上経過しているもの)

という形で分けさせて頂きます。



■物療を用いた判断

皆さんは患者さんに対して検査、鑑別を行い、症状についての情報をまとめると思います。

その中で

「○○の検査が陽性だから、○○だろう」

と、仮説を立てて施術にも入りますよね?

「腰の痛みだから○○でOKだな!」

という人も中にはいらっしゃるかもしれませんが…

基本的には多種の検査を用いた鑑別を元に、施術をすると思います。今回はそのあたりは詳しくはお話しません。

腰の部分の鑑別に関しては、リアル鑑別マガジンにも沢山書いてありますので、ぜひそちらもご参照ください!

で、その中で物療を用いた判断についてです。

物理療法機器はその種類や特性によって、どのエネルギーが何に得意なのか?はある程度わかりますよね?

【対象組織】

・骨
・靭帯
・腱
・筋肉
・皮膚
・脂肪
・神経(感覚含む)

など

【物理療法】

・低周波
・干渉波
・超音波
・ラジオ波
・衝撃波
・光線治療
・微弱電流
・牽引療法
・寒冷療法
・温熱療法

など

【状況】

・痛み
・感覚
・可動域
・神経伝達
・意識

など

状況に関しては挙げたらきりがないぐらいの量になってしまいますので、イメージしやすいものだけピックアップします。

検査・鑑別で症状を把握した状態で、物理療法を用いた施術を行います。

ただし、あくまでも「○○の症状は○○が原因(要因)だろう。だから、物理療法の○○を行ってみよう」という流れですね。

検査・鑑別が100%理解できていて、物理療法の特性が100%理解できていても、実際にそれを行って見たら

・全然反応が出ない

または

・患者さんがそれを受け入れてくれない

という状況も考えられます。このあたりについてもお話していきたいと思います。



■理想と現実

物療機器は様々なエネルギーがあります。

ただし、状況によってはすべてのエネルギーは扱えませんよね?

・お金もかかる
・術者の好みもある
・場所が狭くて治療器が置けない

などなど。様々な要因があり、多くのエネルギーを取り扱うことはなかなか困難です。

また、術者側の理想的な施術環境が揃っていたとしても患者さんがそれを受け入れてくれるか?は別問題です。

「この痛みにはこの治療器がいいんです!!!」

と、いくら熱く熱弁したところで、患者さんが

「その痛い治療器はもう二度とやらない!」

と言ってしまったらどうしますか?それで諦めますか?

患者さんの状況や症状に合わせたエネルギーを使用する。もしくは使用しないで、いわゆる腰痛症に対してのアプローチを、一緒に考えていきましょう。

■この記事で学べることは?

・いわゆる腰痛症に対する流れが理解できる
・物療の使い方だけではなく、意味が理解できる
・物療を用いた検査法を理解する
・手技療法に苦手意識があっても対応できるようになる
・手技療法の幅が更に広がる


今回の記事は特に、柔道整復師の免許を取り立ての方、4月から現場で働く方にはもってこいの記事なのでは?と勝手に思っております。

さぁ!張り切っていきましょう!

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