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物療における「症状の戻り」とは?

割引あり

■症状が戻る

セミナーや勉強会で

「症状が戻る」

という質問や話題がよく出てくることがあります。

皆さんも、そういう話を聞いたことはありませんか?

「電気治療をして、どのぐらいで症状が戻りますか?」
または、
「電気治療でどのぐらい持ちますか?」

です。

・・・

いやいやいや。

ちょっと待ってください。

そもそも何故、症状が戻ると思うのですか?
むしろ何故、症状が永続的に続くと思うのですか?

どんな施術に関してもそうですが

「戻る」

という言葉を使っている時点でナンセンスだと思いませんか?




■効果がない

症状が戻ってしまった=意味のないことをした

おそらく、物療を使用して変化が出なかった場合、多くの人がしてしまう考えとしては

「この治療器は効果がないんだ」

と判断してしまうことです。

これは間違っています。

しかし、多くの人が誤っている結論が「治療器のせいにすること」です。

術者がそういう立場であれば、なおさら患者さんは
「その治療器、やってもらったことあるけど、変化なかったからやらなくていい」
と言われてしまう事が多くなります。

そうなると、物理療法機器の存在意義が更に薄れてしまいます。

効果がなかった原因は一体何でしょうか?

・設定が悪いから?
・治療器が悪いから?
・使う人の腕が悪いから?
・患者さんの症状が悪いから?
・評価・鑑別ができていないから?

果たして、何が原因で効果が出ないのでしょうか?

ちょっと考えてみて下さい。

これ以外に思いつかない方は、重要なことを見逃しています。





■変化が出せていない

何かが変わらなければ、「変化した」とはいえないですよね。

では、物理療法で変化を出すことができるものには、どんな物があるでしょうか?

例えば、低周波治療器ではどのような変化を起こすことができるのでしょうか?

例えば、電気治療器の役割については
こちらの記事も参照してみてくださいね。

院内に低周波治療器しかない場合、どのような変化を出して
患者さんに対して施術を行うのでしょうか?

・感覚受容器に刺激を入れる
・筋肉に動きを出す

低周波治療器で行える変化としたら、この2個がメインになるのではないでしょうか?

では、電気刺激をやめてからどれぐらいの時間効果が継続するのか?

リアル物理療法マガジンの読者の方は、なんとなくイメージできていますかね?

では、ちょっと思考を変えましょうか。

「変化って出なきゃダメなんですか?」

どこかの政治家のような言い回しのようになりましたが...
疑問を持って考えてみて下さい。

物療機器を使って、変化は必ず出なければならないのでしょうか?

逆に、変化が出なくてもいい状況を考えてみて下さい。

「そんな状況なんてあるの?」

あります。



■評価・鑑別ができていない

これなんですけど
正直、評価・鑑別ができていないのに
物理療法機器を使用するのは、「なんで?」と思うんですよね。

治療器を選択するということは、既に患者さんの症状が理解できているからですよね?
何も考えずに治療器を選択している場合は

・その治療器しか院内にない
・そういうメニューになっているから
・先輩に言われたから仕方なくそれを使っている

のような状況でしょうか?

特に考えずに「そういうもんだ」で使用してしまってはいませんか?

治療器を選択するということは、評価・鑑別ができてこそ、です。

理想論はね。

僕はどんなに腕の良い治療家の先生でも
評価・鑑別が100%なんて人はいないと思っています。

評価・鑑別で重要なのは、「除外」することですよね。

僕はそう考えているので、物理療法機器に関しては
評価・鑑別ツールとしても使用しています。

このあたりは、患者さんにもしっかりと説明しなければならないのですが
ほぼ9割以上の治療院では

「この治療器は効果ありますから!」
「プロスポーツ選手も使ってますから!」

という、よくわからない理論で患者さんに説明し、
それ以上詳しく治療器に関して説明することは無いのでは?
と思っています。

※9割は花上の主観です。統計は取ってませんw

■物療の機能理解ができていない

そもそも

物療機器を選んでいるのに

「何に効果があるのかわからない」状態で使用していたら
なんの意味も無いですよね...

だからこそ、皆さんこのリアル物理療法マガジンを読んでいると思うのですが

そ・れ・で・も

まだまだ理解している方も少ないのかなぁ
という印象なんです。



■最近思うこと

結構、物理療法の「効果」に対して興味がある方が多いのですが
効果は物理療法における「機能」が理解できていれば自ずと効果は出せるはずなんです。

「でも戻る患者さんがいる」

と、思って解決できない施術者の方も多いんですよね。絶対。

物理療法を理解できている「つもり」の方でも
「戻り」に苦労している人は絶対にいるはずです。

だって、「何故症状が戻るのか?」に関して説明している教科書なんて
どこにもないんですもん。

考えれば分かることなんですが、
それでも、そのことについて解説しているコンテンツ...皆無じゃないですか?

僕のリサーチ不足だったら教えてください。




■この記事で学べること

僕が書く記事は、毎回「変」なので学ぶというほどの事はないかも知れません.

というか、「気づいてほしい」というだけなんです。

ちょっと考えれば分かる。
なのに考えない。
忙しい。

お忙しい先生方のために、面倒な記事を書きました。

しかし、視野が狭くなってしまった方は
この記事で「症状の戻りが怖くなくなる」と思います。

「なんだ、そんなことか」

と思う方もいらっしゃるかも知れません.

でもできてないんですよ。殆どの方が。

それに気づけるかどうか。

■この記事を読んで「実行すれば」

・患者さんから圧倒的に信用される
・3つの観点から症状が見れるようになる
・戻りを活用して臨床力を高める事ができる

ようになります。

「戻ったらダメだろ?」

と、思う方は是非、購読してみてください。

最初に結論を言います。

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