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話すこと、聞いてもらうこと

先月読んだ「聞く技術 聞いてもらう技術」

本屋さんで平積みされているのを見て、私だけの関心事じゃないのだなと実感する。

私自身は、話すことを半ば放棄して生きてきた。
頑なに「話さない」を実践していた。特に「本心」「本当の気持ち」を隠すことがデフォルトになっていて、自分でも自分の気持ちが分からなくなっていた。今でもまだその傾向を引きずっている。

だからこそ、「聞くこと」に関しては並々ならぬ興味を持っていて、仕事にもしている。
どれだけ真摯な姿勢で「聞くこと」ができるか、そうありたいとストイックに自分を律してきたつもりだ。

それでも「どうぞお話しください」って、やっぱり難しい。
よしと覚悟を決めて「話す」ために向き合う。そのスタートラインに立つにはどうしたら良いのだろうか。
そんなことを考えている。

それは自分がプロとして「聴く人」であるために、集客を考えるという意味でもある。
それ以上に切実に、自分自身が「誰に」聞いてほしいのか、「誰に」なら話ができるのかを考えている。

話をすることで自分の考えが整理される
新しい視点が見つかる
カウンセリングやコーチングを受ける「利点」として挙げられることではあるけれど、誰にでもなんて話せない。
特に私は気難しいのだ。めったやたらになんて話せない。話したくない。

昨日と今日、オンラインで自分自身の「思い」を聞いてもらう場があった。
もちろん、安心安全な「場」であると思えたから「話す」ことができた。
その場でブレイクスルーが起きるとか、スッキリ解決したわけではないものの、話せて良かったと思った。ただ話せたこと、それがまとまらなくても自分の本当の思いを受け止めてもらえたことでホッとした。

いつでも、どこでも、誰とでも、なんて話せない。
だけど、信頼して飛び込む勇気も必要だ。
聞くと聞いてもらうは循環する。
聞いてもらって満たされた分、「聞く人」でもありたいと願っている。


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